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大学の話

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大学に関することのあれやこれ
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2020年5月の記事一覧

また爆弾を落とし、衝撃の余波をかぶり、同じ議論をして、説得をし、宥めすかして、従わせ、もろもろの手配をし、苦情と取材と問い合わせの対応をし、ハラハラした日々を過ごす。そんな6月が見えている。休まる日は来ない。
大人しく前期はもういじらないようにしたいのだけど。どうなることやら。

たとえ話 その2

先生方の今の苦境をたとえると、年越しそばの注文がたくさん入っている年末に店舗が全壊した老舗蕎麦屋、というような感じだと思う。

継ぎ足し継ぎ足し作っていた秘伝のかえしを失い、作り直さないといけない。
店舗が無いので出前配達をしなければいけないが、原付きの運転はしたことがない。鍵はこれ、エンジンここ、運転はこうやる、などの説明を矢継ぎ早に受けて、すぐに行かされる。
仕入れや麺を打つ時間もない。しかし

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肌感覚で、先生方のメンタルヘルスがそうとう悪化しているような気がする。ストレスや急激な変化への対処が上手な人ばかりではないし、平常時でもギリギリ持ち堪えていた人たちもままいるので、もういつポッキリ折れてしまってもおかしくないよなと感じる。9月入学の議論とか、だから今はしたくない。

憂い取り

どうにかこうにか学内はなだまってきて、悩みは具体的なことに移り変わってきた。こちらの精神疲労も少し落ち着いた。たぶん防衛反応としての遮断や拒絶だったのだろうと思う。

いまは連日、即席サポートデスクみたいなことをしている。おかげで本来の仕事は捗らないが、担当とか役割とかいうのはもうどうだっていいことだ。予定なんてとっくに消滅しているし、ちょっとのことで誰かの憂いが消えてなんとかなるならそれでいい、

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なぐり書き

何だか考えるのが疲れてきてしまった。
議論は堂々巡りに陥っているような気がする。
週末はいろいろ投げ捨ててぼーっとしたい。

何千何百の、科目、学生、先生。
その一つ一つは、同じだけ大事なのだけど、一人ひとりと一つ一つを議論して納得してもらうだけの時間がない。
誰が何の権限で何を決定できるというのだろう。
科目のトリアージなんて、土台無理な話だ。

こうする他ないというのを押し付けて、無理だろとシ

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