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素人だけど喫茶店をはじめました。その三

だいぶ時間があいてしまいました。
もう春ですね。今年は桜飲み頃も少し遅く、入学式がちょうど満開といったところでした。

今回は「Gigi」の由来について少し話してみたいと思います。

ローマ字読みだとギギになってしまいますが、読み方は「ジジ」です。
イナズマのようなマークもカタカナのジジを縦につなげてアレンジしたものです。

ジジと聞くと思いつくのが、有名なアニメーション映画の黒猫。
実はうちのお店にもぬいぐるみが飾ってあります。常連さんから1周年のプレゼントでいただきました。
ともあれ、実はこの黒猫の名前ではなくお店の名前の由来は時と事で「時事」です。たいていはこの説明をすると意外とお堅いお名前だったんですねと言われたりします。

常連さんはそれを踏まえた上で冗談でぬいぐるみをくださったわけですが、ある意味店の雰囲気にはあっているかもしれません。
余談ではありますが、以前いらっしゃった海外のお客様は、「私の国の言葉ではGigiは歯という意味です。」とおっしゃっていました。
見る方によって捉え方の違う曖昧なものというのもある意味良いのかもしれないと、今では思っています。

どうしてこの時事という言葉を当てたかというと、文字の意味にあります。
時間という常に流れているものと、良くも悪くも起こる事柄はその場所を表していると思ったからです。

喫茶店では常に様々な人が行き交います。
そこではその時にご一緒された方や、私との会話、その時の季節など、おそらく全く同じ状況にはならない事が起こっています。

とても小さなことから、これからの生活に多大な影響を及ぼす事柄まで何が起こるかわからないことが「場」を作るにあたってとても面白いことなのだと思います。

そしてそこで私が目にするものや聞くことは、世の中には知らないものやことが多いと教えてくれます。

また、先ほど見る方によって捉え方の違う曖昧なものという下りがありましたが、その方が人間らしくそして場所として良いのかもしれません。
お店の雰囲気はそこに集まる人が作るものだと思うので、お店の色が濃くでてしまえばそれは押し付けになるような気がします。

くる方を限定してしまうようなやり方であれば、正しいのかもしれませんが、場としての面白さを提供するのであれば、やはり無機質に、無色透明で曖昧なものの方が楽しんでいただけるような気がします。

なんだが話がまとまらないままですが、場所というのは名前がどうかやどんな場所かではなく結局のことその時その場所に集まったお客様たちが作り上げるものなのだと感じます。

大まかにお店についてお話ししてきましたが、次回からはお店を営み思うところなどを書いていこうかと思います。


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