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コンビニ脱走計画。


前回の話はコチラ

コンビニって神々しいものだったんだ____


入院生活も1週間が経ち、ずっと同じフロアにいるから正直なところ飽きてきたのもある。
そんな時に耳に入ってきたのはコンビニの存在。
入院してから口にしてきたものは病院食のみ。
YouTubeでは飯テロが流れてくる日々。

これは行くしかねえ。

その日は日曜日。
コンビニも人は少ないはず。
決行するなら今日しかない。

まず、看護師さんにコンビニがやってることを確認。
1人で行っていいことも確認。
よし、準備は整った。
あと、服装だが、下は私物の短パン、上は病院着でいたが、
上もシャツに変えようかと迷った。しかし、
「あいつ、コンビニ行くだけで上変えてやがるよ。どこまで自意識過剰なんだよ。」
と思われかねなかったのでそのままの格好で行くことに。
それの方が、あ、患者なのねと一目でわかる。
いざ、出陣。

まず、第一関門、この扉だ。

この扉は看護師さんがボタンを押さないと開かない仕様になっている。
看護師さんにアイコンタクトを取り、開けてもらうことに成功。
エレベーターに乗り込む。
1階に到着し、廊下を歩く。

どこなんだコンビニ、、、


どこだコンビニ、どこなんだと練り歩いてると、

ついに。


セブンの文字だぁぁ!!

そこを曲がると、


もはや神々しい。

あったあああ!!


1週間以上ぶりのコンビニ!!
なんて眩しいんだ!
なんて神々しいんだ!!
こんなにコンビニが素晴らしいと思ったことはない。
ちょっと入るのに緊張すらする。

いざ入店。


コンビニだ!!!


普通のコンビニだ!
お菓子やカップ麺が売ってる!
素晴らしい。
しかし、なにやら違和感がある。
ない、いや、別に必要なものではないがコンビニと言ったらあれと言うものがない。
そう、酒がない。
ついでに言うとタバコもない。
まあ考えてみれば当たり前のことだ。
酒やタバコが原因で入院してる人もいるだろう。
で院内のコンビニで売っていたら訳がわからない。
でも、夜勤とかで夜中に一杯やっちゃいますかぁ!
と、ならないのがすごい。
とりあえず、お菓子などを普段の3倍の時間をかけて吟味し、購入。
ちゃんと持参したミッフィの買い物袋に入れて店を出た。
今回の戦利品はこちらだ。

グミ、ゼリー、アルフォート。


これからの3時のおやつが楽しみになった。

病気というのは今まで当たり前だったものがすごく素晴らしいものだったと気付かせてくれる。
このことを忘れず、これからの人生歩んでいきたいものである。

次回は第2回MRI。

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