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はじめての英語論文 -英語で学術論文を書くための究極ガイド!-

英語で初めて学術論文を書くことは、非ネイティブスピーカーの私たちにとって、非常に大変な挑戦です。文献の読解、研究の表現、そして正確な英文法の使用など、これら全てのスキルが求められます。これまでの受験英語だけでは、なかなか太刀打ちできないと悲観するのは、まだ早いです。いつくかのコツさえ分ければ、スムーズに論文を書くことができます。ここでは初めて英語で論文を書く際のポイントをいくつかご紹介し、お勧めの一冊をご紹介します。


英語論文執筆のポイント

  1. 明確なテーマの記述:研究テーマは明確かつ具体的でなければなりません。それにより、読者が論文の目的を理解しやすくなります。

  2. 適切な文献の選定と引用:既存の研究や文献を正確に理解し、適切に引用することで、研究の信頼性が向上します。

  3. 正確かつ適切な英語の使用:文法や語彙のミスは、読者に混乱を与える可能性があります。正確かつ適切な英語を使用しましょう。

  4. 論理的な構成と流れ:論文は、論理的かつ整然とした構成であり、各セクションが自然につながる必要があります。

  5. 明確な結論:最後に、研究の結果とその意義を明確に述べ、今後の研究の方向性を示しましょう。

お勧めの一冊

これらのポイントを踏まえた上で、英語での学術論文執筆を学ぶための優れた一冊として、「Science Research Writing: For Native And Non-native Speakers Of English (Second Edition)」およびその日本語版である「理系研究者のためのアカデミックライティング」をご紹介します。

本書の特徴

この教科書は、STEMM(科学、技術、工学、数学、医学)の分野での研究論文執筆法を実践的に解説しています。信頼性の高い読みやすい研究論文を作成するための戦略とテクニックを学べます。元々は、インペリアル・カレッジ・ロンドンでの留学生向け授業を基にしており、ネイティブもノンネイティブも共通する問題点とその解決法を示しています。

本書では、IntroductionからConclusionまでの各セクションの書き方を解説しています。モデルの作成、検証、調整の方法、有用な語彙、文法と作文技法、それぞれのセクションの執筆方法についての具体的なアドバイスが提供されます。加えて、AbstractとTitleの執筆方法、チェックリストとコツ、そして科学論文に用いられる接頭辞や研究にかかわる動詞なども紹介されています。

上手な活用方法

もし、金銭的な余裕があるならば、日本語の書籍で英語の書き方を系統的に学び、かつ英語のKindle版でデジタル検索をすると、非常に論文執筆がはかどります。

ChatGPTなど生成系AIを使って日本語を英語にしても構いませんが、査読プロセスはいまだに人間が行っています。そうすると、普段使っている論文ならではの表現や、決まった言い回しなど、あまり外れないことが、論文投稿の際に必要となります。

科学論文においては、必ずしもネイティブっぽさは必要ではありません。むしろ、英語を母国語としない方が読みやすいように、英文を作成すると際立ってわかりやすくなります。

ぜひ、論文をこれから書く人や、いくつか論文は書いたけど、イマイチ書くことに自信が持てない人に、参考にしていただけると幸いです。


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