【開催報告】東北大学大学院国際文化研究科2023年度第2回研究会「米国社会の縮図としての大リーグー大リーグから考える現在の米国社会の分断と多様性」

昨日、2023年度東北大学大学院国際文化研究科科長裁量経費プロジェクト「多文化・グローバル社会におけるアメリカ研究ネットワークの構築」の第2回講演会がオンライン形式で開催されました。

今回は、私が「米国社会の縮図としての大リーグー大リーグから考える現在の米国社会の分断と多様性」と題してお話しました。

お話の中では、第1部を「始球式をしなかった大統領と米国社会の分断」と題して行い、1910年のウィリアム・タフト大統領以来初めて大リーグの公式戦などで始球式を行わなかったドナルド・トランプ大統領を取り上げ、長年の慣習を踏襲しなかった背景をその政治手法の観点から分析するとともに、米国社会における分断の一事例として検討しました。

また、第2部の「米球界の「推し」と米国社会の多様性」では、人種問題や障害を持つ選手の起用の点で先駆的な役割を果たしてきた大リーグが女性の参画の分野では後進性を指摘された結果、経営者や指導者に女性を起用する一方、選手の多国籍化にも一層力を入れている現状を手掛かりに、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が米球界において高く評価される背景を多様性の観点から検討しました。

こうした機会を頂戴したことは大変ありがたく、改めて関係者の皆様のご配慮に感謝いたします。

<Executive Summary>
The Lecture at Tohoku University Graduate School of International Cultural Studies (Yusuke Suzumura)

The Graduate School of International Cultural Studies at Tohoku University held the public lecture on 23rd December 2023 and I made the speech on the social division through the examination the latest situation of the MLB.

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