生唐辛子のペペロンチーノ、ポテト添え
「名は体を表す」という仏教用語があるけれど、料理の名前にもあてはまるだろうか・・・ちょっと意味合いは違うかもしれない。素材の名前のついた料理は、その味を代表する素材であることが多い。
オイルパスタの定番ペペロンチーノの「ペペロンチーノ」とは、”唐辛子”のことらしい。この素材の質の違いが味の違いに直結する。では良い唐辛子はどんな唐辛子だろう。新鮮な唐辛子はきっと良いに違いない。
先日、川崎クニハルさんがお書きになっていた「生唐辛子でペペロンチーノ!」がとても美味しそうで、気になっていた。
そうしたら、川崎さんの記事を読んだ翌々週に、生唐辛子が手に入った。義実家から送られてきた荷物のなかに生唐辛子が入れられていたのだ。
なんというタイミングだろう。
ということで、役者がそろった。ペペロンチーノをつくらないわけにはいかない。
しばらく乾燥させてしまったけど、まだちょっと生っぽい箇所もある唐辛子を選んでペペロンチーノをつくった。川崎さんは豚肉とポテトを添えられていて、それも美味しそうだ。あいにく豚肉はきらしていたけど、真似してポテトを用意した。
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下ごしらえ1:川崎さんの記事によると、生唐辛子は穴を開けておかないと爆発するとのことだったので、爪楊枝でポツポツ開けておく。わたしはヤツメウナギのようにいくつも開けた。爪楊枝の先っぽが赤くなり、早くも食欲をそそる。ポップコーンのように弾けるのを楽しみたければ、あえて穴を開けないというのもありかも?!
下ごしらえ2:ニンニクをスライス。我が家ではニンニクを冷凍保存しているので、自然解凍後にスライスした。
下ごしらえ3:唐辛子とニンニクをオリーブオイルに浸けておく。材料のリストにはオリーブオイルは大さじ5〜6としたけど、わたしの感覚が大さじ×唐辛子の数だっただけ。これは好みで。時間は30分もすればしっかり辛みがうつる。
下ごしらえ4:馬鈴薯をラップでくるんでレンチン。600Wでひとつあたり2〜3分が目安。
手順1:レンチン後の馬鈴薯の皮をむいて適当に切る。それをフライパンで弱火で炒める。焦げ目がついたらOK。
手順2:パスタ用のお湯を沸かす。たっぷり用意すること。もちろん塩を投入。
手順3:お湯が沸いたらパスタ投入。今回のパスタ(乾麺)は茹で時間7分のもの。でもあまり茹で時間は気にせず、パスタどうしがくっつかない程度に。
手順4:パスタを茹ではじめたら、唐辛子とニンニクの浸かったオリーブオイルを加熱。弱火で。
手順5:ニンニクが狐色になりはじめたら、いったん消火。唐辛子とニンニクの半分をトッピング用によけておく。
手順6:パスタが茹であがったらザルにあげる。茹で汁適量(おたま1杯程度)をオリーブオイルに投入。強火にして一気に混ぜる。とろっとしてきたら(いわゆる乳化)OK。
手順7:乳化したオリーブオイルに、パスタを絡める。しっかり絡める。味見しつつ、塩コショウで調整。
手順8:お皿にとりわけ。よけておいた唐辛子とニンニクをトッピング。さらにパセリをふりかけ。先に用意していたポテトを添えてできあがり。
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このペペロンチーノ、じつは本場のイタリアではもっと長い名前なのだそうだ。その名は、パスタ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(Pasta aglio, olio e peperoncino)。意味は、「ニンニクとオイル、そして唐辛子のパスタ」。
なぁんだ、結局素材名の羅列じゃないか。
そういうことなら、唐辛子だけではなくてニンニクとオイルも大事な素材というわけか。
唐辛子だけでなく、ニンニクも義実家で穫れたものだ。送ってくれたものを剥いて冷凍して使っている。鮮度に関していえば、スーパーに並んでいる輸入物よりは確実に良いと思う。
オリーブオイルは・・・大瓶のスペイン産のエキストラバージンオイルだったと思うけど、これがもう残り少なくて、開封後けっこう経ってしまっていた。オイルパスタ用に、小さめの瓶、それもちょっとばかり高級なものを用意しておくべきだったかもしれない。
パスタも市販の乾麺だったけれど、これも欲をいえば生パスタが理想かと思う。
唐辛子は、さらに乾燥させているけど、まだまだある。ニンニクのストックもある。他の料理もつくりたいけど、オリーブオイルとパスタを代えてペペロンチーノに再挑戦もあるかもしれない。
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