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惚れやすい私が実践している「特定の人」を好きにならないように気をつけている話

こんにちは。

この記事は、惚れやすい性格をしている私が、人のことを好きにならないように、独占しないように気をつけていることが書いてあります。

「好き」という気持ちで周りに迷惑をかけてしまうんじゃないかという、ある種の権力がある人に楽しく(?)読んでいただけるかもしれません。

とある団体で代表を担当していた私が気をつけていた「好き」という気持ちに向き合った記録です。

「最近の推しは誰?」

人と会う時に、合言葉のように聞かれることがあります。芸能人のことを指していることもあれば、同じ会社の先輩を指していることもありました。そうして、その”推し”にパートナーがいるとわかったら「推しをやめる」といいはじめるのです。

「その気持ち、あなたは"推し"かな?それとも”恋かな?”」
と、風薬のCMっぽく聞いてみたくなるのですが、私の中ではこのような定義になりました。

「推し」とは、その人の良さを広めたい。
「恋」とは、その人を独占したい。

人を好きになることで、問題になることがある

若い男女が何人か集まれば、何かとトラブルが起こります。人間関係の齟齬やコミュニケーションの掛け違いなら、ある程度解決することはできると思っています。だけど、恋愛になってくると、少し変わってきます。

それは、職場恋愛や、社内恋愛、サークル内恋愛など、自分がコントロールできない領域に足を踏み込んでしまう「人を好きになる」ということが問題になることがあるのです。

例えるなら、
会社の社長と秘書が付き合っているようなもの。
店長と店員さんが付き合っているようなもの。
劇団の座長と女優が付き合っているようなもの。

双方の関係が悪化することにより、その団体の雰囲気に直結するような、そんな恋愛しないでほしい。どうして、それを止めることができなかったんだろう。など、考えてしまうんです。

若い頃、とにかく多くのシーンで、その「人を好きになる」という行為で、多くのコミュニティや関係が、破壊されてきたのを、目の当たりにしてきました。

とくに、わたし自身が学生時代、サークル内の女子が、私に好意を持っていることにして彼氏と別れるために利用されたり、他の男子のアプローチをさけるために、私と「良い仲」を演出し、いわゆる”虫よけ網”のように利用されたことがありました。

いま思えば、団体の主目的となるもの以外、各自がそれぞれの知恵を出し合い、トラブルを回避していたのだと思っています。(大人になりました)

なにもこんな近いところで、恋愛をしなくても良いのではないか・・・。

そう自分に言い聞かせるように、本当に大切な関係や場所では「目の前の人のことを恋愛感情としての好きにならないようにしよう」ということを、心がけて生きてきました。

「人を好きになるということは、決してコントロールすることができない」と、言われたことがあります。だけど、好きになるということは、落とし穴に落ちるように、条件が揃った時に成立するのではないかと思っています。

なので、その条件が揃わないようにすれば、落とし穴に落ちることはない、と思っています。

繰り返しますが、私自身、惚れやすい性格をしています。それは、言い換えれば、その人の「良いところ」を見つけてしまうのです。

しかし、メンバーと業務を円滑にすすめるために、その人のことを理解し、良いところを見つけるという行為が、時にサークルクラッシャーになってしまう可能性がある、この相反する行為。

(もちろん、好きになる=クラッシャーになる、というのは例外なのかもしれませんが、あくまで要因をはらんでいるという話。)

こんな情報、誰が必要としているかわかりませんが、特定の人を好きにならないように、気をつけていることを、並べていきます。

クローズドの場所で、ふたりきりにならない。

特定のターゲットを好きにならない方法、1つ目。

クローズドとは、閉ざされた場所のこと。
たとえば、個室居酒屋・カラオケボックス・ネットカフェ・自分の部屋など、他人の目が気にならない場所で会うことは避けましょう。どうしても、二人で話さなければならなくなったら、カフェや人がいる公園など、周囲の目を気にしなくてはならない場所で行いましょう。

大事なのは、そういう雰囲気になりにくい場所をチョイスすることです。

身体的接触を避ける

特定のターゲットを好きにならない方法、2つ目。

身体的な接触を避けましょう。
五感のうち、視覚と聴覚を遮断することは、業務や日常生活の中では、支障がでてしまうでしょう。残る三つの感覚のうち、「触覚」をいかに遮断するのかを考えてください。(嗅覚はマスクを。味覚は考えなくていいです。)

もし、相手の射程距離内に入ってしまった場合、なんらかの方法を用いて射程外に出ましょう。近年、ソーシャルディスタンスという合言葉ができたので、これを活用しない手はありません。

自分だけの呼び名を決めない

特定のターゲットを好きにならない方法、3つ目。

ターゲットを呼ぶ名前を、固有のものにしないでください。
しかし、名字や、さん付けで呼ぶことで、相手との心理的距離感が、業務上差し支える可能性も否定できません。

そこで、積極的に用いたいのが、「周りからターゲットがどう呼ばれているのか」というのを、聞いてください。

そうすれば、ターゲットに対して、特別な感情をいただくことが少なくなります。周りが読んでいる呼び名をそのまま呼ぶ。そうすれば、心もモブ化するでしょう。

誤解させるようなコミュニケーションをとらない

特定のターゲットを好きにならない方法、4つ目。

コミュニケーションの中で、相手の印象や要素を断定しない。

たとえば

「今日の私の服装、どう思います?」と言われた時。

「良いと思うよ!」
「かわいいと思う!」
「かっこいいと思う!」

などと、回答をすることです。

断定は、コミュニケーションの中でも、強いコミュニケーションであり、短期的な関係を築くのに、極めて効果的です。

しかし、それがあらぬ誤解につながるケースがあります。それは、無意識だった自分の感情に気づいてしまったり、相手に特別な感情を呼び起こすようなトリガーになったりします。

もし、相手から回答を求められたりしたら、相手が主語になるような回答をします。

たとえば、
「今日の私の服装、どう思います?」と言われたとき。

「いいと思うけど、あなたはどう思うの?」
「あなたは喜んでいるようにみえるから、似合ってるんじゃない。」
「得意な服装だよね」

以上が回答例です。

業務の支障がでない程度に、使い分けていきましょう。

それでも、好きになってしまったら

そういうことありますよね。

好きになってはいけない人を好きになってしまうこと、あると思います。
そんなときのために、最終手段をお伝えします。

皮をはぎ、肉をおとし、骨になるまで想像してみる。

気持ちも、皮も、はがすこと。何度も何度も行ってください。
それは、想像の中でも、自分の心から、少しでもその人の主観的な思いをはがしていくこと。過度な主観にごまかされることなく、業務上、正常な目を取り戻すことができるはずです。

僕は、舞台演出を担当していたとき、俳優に対して、限りなく近く限りなく遠いところから、輝いている俳優たちをみていました。

稽古をすればするほど、魅力的になり、それを自分だけのものにしたいという思いに移り変わっていくこともありました。しかし、その思いは業務期間中は不必要だと思ったです。なにより、不誠実です。

この魅力を独占したいわけじゃない。もっと、見てもらうひとに見つけてもらいたい。魅了を推薦したい。

だけど、好きという気持ちは、なかなかコントロールできるものじゃない。

「恋に落ちる」という表現があるように、突然、落とし穴にはまってしまい、好きになる条件が整ってしまった。その度に、僕は、何度も何度も、「はがして」きたのです。

その結果、代表というある種の権力がある中で、そういったトラブルは一切なく活動を終えたと思っています。

さいごに

私が、好きな歌をひとつご紹介いたします。

大体はタンパク質と水なのにどうして君が好きなんだろう

上坂あゆ美『老人ホームで死ぬほどモテたい』

それは、とても不思議なことですし、とても尊いことだと思います。

それに、ほんの少し長く生きてきたからわかるのですが、誰かを好きになることって人生の中で、あまり多くないことがわかっていきました。

もし骨になるまで想像してみても、その人が好きだと思ったのなら、その気持は真実だと思います。そんなあなたを、私は心から応援しています。

おしまい。





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