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「怒り」を出せるか


僕はこれまでのサッカー人生で
2軍や補欠を経験したことがある。

サッカーを本気でやってきた人なら、
誰しも一度は経験したことがあると思う。

「メンバーに選ばれないこと」
「試合に出られないこと」
「2軍だということ」

そこから湧き出る〝悔しさ〟ほど
自分の心を締め付けるものはない。

泣くこともある。
孤独にもなる。
自信もなくなっていく。

だけど〝悔しい〟という感情は
次のエネルギーを作るにふさわしい
心のガソリンになる。

悔しさをポジティブに受け止められる人は強い。

ところが一方で、
悔しかった時、自分の心が傷ついた時に
落ち込んでしまう人も多いのは事実。


だけど、サッカー選手はそれではいけない。

悔しさや辛さを感じた時、
【😢】ではなく【😠】

まずはこういうメンタルを持ちたい。


つまり「怒り」の感情を出せるかが鍵である。

こういう思考は
リバウンドメンタリティとも呼ばれる。

逆境を力に変える精神だ。

「ピンチをチャンスに変える」
「どん底から這い上がる」

これはサッカーに限らず
人生においても大切な考え方の一つだと思う。


そのような「怒り」の感情は〝悔しさ〟と
リンクしなければ表出することはない。

そしてその悔しさを受け止め、
しっかりと自分のガソリンに変え、
心の燃料として使うことができれば
自分の大きな成長に繋がっていく。

だから僕は悔しさをポジティブに受け止める。


悔しい気持ちが出る時は、

負けた時
失敗した時
馬鹿にされた時
本気の姿を笑われた時
絶対勝てない相手に出会った時 など、

自分が「惨め」だと感じた時。

その時に「成長のチャンス」が眠っている。

そのチャンスを呼び覚ましたいのに、
落ち込んだり、誰かや何かのせいにしていては
人間の成長や可能性は見込まれない。

逆に
怒りが湧くほどの劣等感を感じ、
自分に原因を見つけ、さらに深掘りをして考え、
猛烈に行動する人に成長は見込まれる。

これはどんな環境に身を置いても同じ。
環境や周りの人は関係なく、
自分にそれができるかできないか。


ちなみに僕は田舎で育ち、中学時代は
都会のエリートと試合をする前は
なぜか勝手に「怒り」が沸いていた。


今思うとそれは強烈なエネルギーであり、
「エリート」や「自分より上」を
超えていくために最初に必要な感情である。


【悔しさ】を感じて
「怒り」の感情が生まれて火が付いたら、
その火を消さないように熱く行動する。

もちろん、間違って自分で火を消さないように
「冷静さ」も必要。

悔しさで灯された火をうまく大きくしながら
突き進むことで色んな壁を越えていける。


日本人は感情を出さないことが美化されている
一面もあるが、サッカーをプレーする選手は
たくさんの感情を出すべきだと、僕は思う。

点を取ったら思い切り喜ぶ。
負けたら泣いてしまうこともある。
味方と言い合って喧嘩してもいい。

それも含めてサッカーは人の心を動かしている。

その中でも「怒り」という感情。

「怒り」をプレー中に表現できる選手には
上手くなる可能性があると、僕は思っている。


「怒り」を上手く生かせるようになれば
猛烈に道を切り開いていけるからだ。

それをサッカーというスポーツの中で
選手達には学んでほしいと思っている。

もちろん「怒り」を間違った方向へ
使うことは良くない。

でもその失敗すら学んでほしい。

僕も過去に怒りの感情から失敗し、
色んな人に迷惑をかけてきたこともある。

でも、「怒り」の感情を持てないのならば、
成長や成功もないと、今なら思える。

「怒り」は本気の証拠。
失敗、挫折をした時にカッコつけて
笑っていては前に進めない。


「悔しい」と感じた時、
心の中で「怒り」の感情が湧き出てくるだろうか。


世間一般的には〝悪〟とされる感情でも
サッカーでは〝可能性〟に変えられることがある。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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