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『キャリアの現在地と未来』を共有する - “未来を考える合宿”のレポート

#ワークショップ #場づくり #ファシリテーション

2017年度の上期が終わる節目に、作業療法士(以下セラピスト)の皆さんとともに未来を考える合宿に行ってきました。
参加者7名、僕以外は全員がリハビリテーション職に関わる方達のコミュニティ。
全くの別畑から参加した僕は、この2日間のワークショッププロデュース、当日のファシリテーションをさせていただきました。

↑布団の醸し出す“合宿感”w

参加された皆さんは、
「自分の立ち位置と向かいたい方向が見えて日々のモヤモヤが晴れた」
「自分たちの未来にワクワクした」
というなんともポジティブな感想を言ってくださり、今回作成したフレームをもとに更に参加者を募り、業界の未来を考えていく場の開催が来年1月に決定しました。
こういった企画は次に繋がること(=ネクストアクション)が全てだと思っているので、
最高の終わり方ができたなと何とも嬉しい気持ちになりました。

今日は以下の5点をまとめて書きます。

【全体の振り返り】どんな仕立てで開催したのか(狙いと結果)
【学び①】二軸プロットによる立ち位置の明確化
【学び②】その場でアクションすることの面白さ
【学び③】良質な問いの重要性
【学び④】視野を広げることの重要性


【全体の振り返り】どんな仕立てで開催したのか(狙いと結果)
今回のテーマは
「5年後の未来にいるセラピスト像を描き、そこに向けて自分がどんなアクションをとっていくのかを明確にする」
でした。

二日間に渡るワークショップの流れと狙い、そして気づきがこちら。

【学び①】二軸プロットによる立ち位置の明確化

今回の発見の一つは、未来のセラピストの価値を二軸でプロットすることで、「今の自分の立ち位置」と「これから向かいたい方向」がはっきりするということ。

使った二軸は「社会に対して⇔個人に対して」と「リハビリテーション⇔ウェルビーイング」。

例えば、こんな方がいました。

今は「個人に対するリハビリテーション」にいるセラピストであるけれど、実は「社会に対するウェルビーイング」に可能性を感じていて、そっちにいきたいと思っている。そして、既に少しずつその活動をし始めている。
でも、日頃の仕事は「個人に対するリハビリテーション」がほとんどで、モヤモヤ〜っとしていたのは、自分がいきたい「社会に対するウェルビーイング」に自分のリソースを向けられていないからなんだ!

これが軸で分けて立ち位置を明確にする、ということの効果なんだと横で見ていて実感できたことが嬉しかったです。

※実際はこの「軸」を何にするかが非常に重要で、今回はここがピンとこずに近くの海まで行って海岸でも議論しました。

始めて砂浜にこんな真面目なこと書きました。笑

【学び②】その場でアクションすることの面白さ
僕はワークショップの最後はいつも
「一年後にすること、一週間後にすること、今日明日ですること」をプラン立てして終わるのですが、今回はその場の盛り上がりで
「この場で全員で⚫︎⚫︎さんがfacebookに投げかける投稿内容を考えて、実際にその中から選んで投稿しよう!」という流れに。
これは非常に盛り上がりました。
SNSは即時性があるし、本人も、一人ならなかなかしない発信が、みんなの力を借りると「勢い」でできたりします。
この「勢い」、或いは「ノリ」ってアクションを変えていく上で凄く重要で、行動力があって成功していく人は例外なく全員が「即行動」をする人なんですよね。
これは習慣の力も大いにありますが、普段そういう習慣がない方にとって、みんなの力を借りちゃう!というは物凄く良い打ち手だとという大きな気づきがありました。

【学び③】無邪気な問いの重要性
今回の合宿は、僕だけが業界外の人間で、失礼なことに全く基礎的な知識もないままに参加させていただきました。
ただし、そんな立ち位置でこのワークショップにどんな価値を提供できるんだろうか?という問いだけは、事前にめちゃくちゃ考えていきました。
そこで辿り着いたのが「外からしかできない無邪気な問い」をいかにたくさん投げかけるか。これを僕の価値にしようと決めて参加しました。
最後のチェックアウトで言っていただいたのが、まさにその「問い」による気づきや議論の深まりが良かったということ。
これは、例え全く知らない業界に入っていったとしても、新人1日目からでも、意識すれば、誰でも、必ず、できる役割です。
でも、これをやってくれる人というのは、意外と近くにいないものだったりします。
その価値に気づけた今回のワークショップは、ワークショッププロデューサーとしても非常に大きな成果が得られました。

【学び④】視野を広げることの重要性
セラピストに限らずどの業界でも起こっていると思うことがあります。
それは「狭い世界で生きている人」と「広い世界を知っている人」の差が広がっているのではないかということ。
20代前半は狭い世界でも良いと思います。できるだけその世界を突き詰めて突き詰めていけば100分の1の存在に誰でもなれるから。
でも、やっぱり20代の後半、28歳くらいからは世界を少し広げにいくのが良いと思います。人材としての希少性を高めるために。とにかく自分で課題を発見して、問いを立てて、外にアクションしていく人になっていく。世の中でどんな変化が起きているのか、それにどう自分を乗っけていくのかは外に出ないと、広い世界を知らないとわからない。
これからは問いを自分で立てて、仕事を作っていける人じゃないとどんどんつまらなくなる世の中になるんじゃないかなと思います。
今回の2軸プロットモデルはそれを明確に示してくれる良いツールになりました。
おそらく、美容師だっり、会計士だったり、年功序列の大企業だったり、そんな世界でもセラピストと同じことが起こっているんじゃないと思います。

このワークショップフレームを使って、色んな業界の人と議論をしていきたい。
そんな“自分の未来”を感じられる最高の二日間でした。
本当に誘っていただけて嬉しかったです。

では、また!

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