少しだけ自分を好きになる方法

小さい頃から、写真が嫌いだった。
自分の顔が不格好で。鏡を見ることもしたくなかった。
小さい頃から、カラオケが嫌いだった。
自分の声も話し方もイヤで。そしてなにより、壊滅的に音痴だった。
小さい頃から、クールに何でも出来る完璧な子じゃないとと思っていた。

最近は少しだけ、自分のことが好きになれてる気がする。
それはたぶん完璧であることをやめたからだと思う。


吾輩の歯並びはガタガタである。あだ名は「ハダカデバネズミ」
わからない人はググってほしい。わりと気持ち悪いネズミである。他にもガチャピンやオラフやガンタンクやビーバーやゴライアスガエル等々…

今思えば、小さい頃からクールで完璧な吾輩なんていなかったのだ。

そう思い、最近は人生のハードルを自分に合わせて下げるようにしている。元々吾輩は意識高い系でもなければ何でも器用にこなすタイプでもないのだ。極度の面倒くさがりで、何もかもできないのが当たり前で、クールにかっこよくキメている奴ではなく全身で人を笑わす奴だと気づいた。

「自分はこうである」というイメージというのも、自分で醸し出すモノではなく、周りが勝手につけてくるものなのだ。だから大抵は自然に生きていれば自分らしいイメージがついてくると、吾輩は悟ったのだ。

因みに、壊滅的な音痴は自分の声を聴くようになって少しずつ良くなった。
たぶん…。

理想に向けて頑張ることは良いことだし、向上心というものは大切だと思ってはいる。けれども人はそれぞれなのだから、自分のペースで自分に合った生き方をしていくと少しずつ出来ることも目指したい方向性も見えてくると、吾輩は思うのであった。

ちなみに吾輩が言われてすっきりしたのは
「なりたいとは思わないけどお前の歯並び好きだよ」



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