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映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」をU-NEXTで見ました。同時に出来事が起こっている。

映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」を見ました。
これ見た記憶がある。この映画公開当時なら日記に書いていると思うけれど、ないような気がする。たぶんだが、飛行機の中で見たのかもしれない。
前作ほどではなかったですが、面白かったですね。前作を見て「物語がわかりやすかったな」と思いましたが、この話はまたややこしくなっていましたね。「何でこの行動をするんだ」と思ってしまうこともあって、その思考が映像を見て解釈する過程を阻害している部分ができてしまっているかと思います。

この作品は前作以上に、シリーズ作品を見ていたほうがいいですね。
味方だけでなく敵も前作に続いて出てきました(前作のボスのソロモン・レーン)。イーサンの妻(離婚したっぽいので元妻)。そして第一作目で捕まった武器商人であるマックスの娘が武器仲買人としてでてきます(ホワイト・ウィドウ)。前作で「シンジケート」に潜入していたイルサも出てきます。
面白かったのですが、さすがにシリーズも続いていくと設定が似たようなかたちになっていきますね。組織の中に裏切り者がいる(イーサンが疑われる)、マクガフィンとなるのは「プルトニウム(核爆弾に必要)」。核がマクガフィンになるのはいいんのですが、後半で時間制限の中で爆弾を止める場面が出てきます。ゴーストプロトコルに似ていますね。でもそのくらいか。

今回の冒頭は比較的落ち着いた感じで始まりますね。任務の依頼。そして、プルトニウムの取引に向かって少し一悶着。プルトニウムは何者かに奪われます。
プルトニウムは武器仲買人ホワイト・ウィドウ持っており、それをジョン・ラークという男が手に入れようとしていた。IMFのイーサンはジョン・ラークの生捕りを目的にパリのナイトクラブに潜入(パラシュートで降りて。目立たないか?)。その時、IMFの仕事に疑問を持っていたCIAにより、オーガスト・ウォーカーという男がつけられる。
ジョン・ラークと思われる男との闘争のはて、その男はイルサによって殺される(イーサンのピンチを救う)生捕りは失敗。
ジョン・ラークの顔は誰も知らないということで、イーサンは素顔のままホワイト・ウィドウと交渉。プルトニウムはお金でなく、レーンとの交換(レーンは捕まっている)を持ちかけられる(ここら辺が分からなかったんだよね。プルトニウムを狙っているのはシンジケートの残党から作られたアポストルという組織。いわば、捕まっているとはいえプルトニウムを欲している組織のボス。そのボスと、そのボス率いる組織が使う武器の交換ってどういうことと。MI6が昔自分たちの組織にいたレーンを組織の恥部の情報を漏らす前に極秘裏殺すなどしたかったらしい。そのためにプルトニウムと交換するか? とは少し疑問に思うけれど)。
レーン奪回をめぐるカーチェイスを経て、ジョン・ラークはオーガスト・ウォーカーと判明(イーサンがジョン・ラークではないかという方向で物語は進んでいた)、レーンと共に逃げられ、二人が爆弾を仕掛けたレーンが中国、パキスタン、インドの水源であるシアチェン氷河に向かい、戦い勝つ(水源から世界に影響を与えようとしている。舞台を選ぶにも知識は必要ですね)。

これ一作目、四作目に近い、物語は目的に一直線でそれ以外の動きがあまり感じられません。
ただ、違うのはイーサンの外側の動きに対して、もう一つ他の動きがほぼあります。そのおかげで、あまり飽きずに進みます。
パリのナイトクラブの場面。ここは外側の動きと内側の動きがありますね。外としては、イーサンとウォーカーとジョン・ラーク(と思われる人)との肉弾戦(これは見せる戦いでしたね。遺体の始末に「掃除屋」を呼びます。「ジョンウィック」にも似たような仕事の人出てきたけれど、そういう仕事あるの?)、そしてイーサンがホワイトとともに戦う描写。その一方で、イーサンの監視役のウォーカーが「どう動くか」という方向性が見ている人に対して、緊張感を与えます。
ナイトクラブ潜入時にウォーカーはミスを犯すのですが、愚かさゆえの失敗といえば失敗ですが、ウォーカーのイーサンに対する対抗心からの失敗だったので気になりませんでした(私は物語を混乱させるためだけに起こる、愚かさゆえの失敗から展開は好きではないです)。その性格性ゆえの失敗は気にならないようです。
レーン奪回の場面は、イーサンたちはレーン奪回を試みますが、正方向で進めば地元の警察を犠牲にすることになります。レーン奪回をどうするかという表の動きに対して、どう警察に犠牲を出さずに行動するか。その二つが見ている私に対して、多層的な動きを感じさせて面白く見られます(ウォーカーの動きも一つの動きとしてありますが、この時ら辺は私はウォーカーは味方かな、なんて思っていたので、私の中でそれほど大きな動きにはなりませんでした)。奪回に成功した後はカーチェイスが始まります。イーサンとウォーカーは地元の警察に追われますが、同時に謎のライダー(イルサかなと思いつつ、ホワイトという可能性捨てきれず見てました。イルサでしたが)にも狙われます。カーチェイスの動きと、謎のライダーとの対峙への期待という動きが生じていました。
ウォーカーがジョン・ラークと判明し、レーンとともに逃亡。イーサンはジョン・ラークを追います。この場面は、動きは一直線ですね。ただ走るだけの場面でしたが、それがこんなに面白いのかというほど、面白かったです。一つの動きと言ったけれど、ベンジーがジョン・ラークの動きをFOSか何かで確認してイーサンに指示しているんですよね。ベンジーが間違える可能性(動きの可能性)もあるから、楽しめたのかも。
最後の場面は、イーサンとジョン・ラークのヘリでの攻防。時限爆弾を解除しようとするルーサー、時限爆弾探しとレーンと戦うことになるイルサとベンジーという三つの動きを見せ、それでいてイーサンがジョン・ラークから起爆装置を奪い、起爆を解除しないと時限爆弾はきちんと解除できない(あんまりよく分かってなかったけれど)。というふうに密接に関連している。面白いですよね。もちろん爆弾はカウントダウンあります。そもそもカウントダウンが始まらないと、止められないらしい。毎回、毎回、カウントダウンある設定を作っていますね、このシリーズ。カウントダウン始まらないと、爆弾解除できないという設定は新しいですね。

アクションを見せるということ以外に、テーマはあまり見えなかった。目的のために警察を犠牲にするのか、ということに対する逡巡はイーサンの中に感じられはしたが。妻や恋人以外のことで、イーサンの内面を感じさせるのはシリーズ通して初めてではなかろうか(前作でベンジーが人質なった時は、悩んだ感じはなかったような気がする。首相の捕まえることも、ベンジーの救出も両方できると自信があったと見ている自分は思ったのだろうか)。
物語に一貫して流れるテーマ性は感じず物足りなさも感じながらも、場面場面に対して複数と動きを感じさせて、退屈に思わせない。
娯楽作品の物語として一つ形と考えられますね。

物語中盤、イーサンがイルサと木々が生える道で対峙する時は緊張感ある映像だったね。緊張感を感じさせる撮り方・演出だったのだろう。思い出せはしないけれど、そういう動きを感じさせる演出がこの作品を面白くしている要因だったのだと思う。撮り方って大切だね。
直接明言はされていないが、イーサンとイルサの恋愛を感じさせるのはあまり私は必要ないと思うけれど(私はアクション映画に恋愛要素って必要? と思ってしまいます。シリーズ二作目、三作目のように物語に絡んでいるなら、まあ許容範囲だけれど)。
イーサン結局離婚していたらしい。

理解できないところがあると、すんなり頭に入ってこない瞬間があって、頭の中で物語流れが止まる。CIA、IMFはわかるけれど固有名詞のところでも止まったりする。ここら辺は難しい問題だ。説明しすぎると退屈になったりするしね。見ている人の理解力の問題かもしれないし。

面白かったです。楽しめた作品でした。前作あたりから二時間越えするようになってきましたね。

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