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座右の問いのすすめ

今回は「座右の問いのすすめ」というテーマで書きたいと思います。

「座右の問い」という考え方をある方に教えてもらいました。

座右の銘というのはよくありますが、同じように、事あるごとに自分の立ち戻るべき場所を繰り返し確認する「問い」を持つとよいということです。

私は、この「問い」が自分の進むべき方向性を知る助けになると考えています。

たとえば、最近noteでご紹介している東北で活躍している方には、

●自分のこれまでの知識や経験を活かしている

●幸せにしたいと思う具体的で身の回りの人や課題から活動を始めている

●心が惹かれるということに直感的に反応している

●世間的な正しさや評価の枠組みを脇に置いている

というようなことが共通してあるように感じています。

そこで、たとえばこのような生き方に共感し、自分も指針にしたいと思えば、以下のような「問い」を自分にしてみるとよいかもしれません。

●これまでの私のキャリアを活かせる分野か?

●私が幸せにしたいと思う身近な人や場所、問題は何か?

●それをやることにわくわくするか?

●それは(他人の期待ではなく)自分がやりたいと思うことか?

同様に、私の普段の仕事にあてはめると、

●それはお客様の生活の質を上げることにつながるか?

●価格だけでなく精神的にも満足いただける施策か?

と問いを立てるようにしています。

このように、「答え」ではなく「問い」を持っておくというのがポイントです。

なぜなら「答え」は、時とともに変化する、不確かなものだと思うからです。

それよりも、正しい問いをいつも持ち続けておけるということの方が重要ではないでしょうか。

問いの力ですごいと思うのは、無自覚だった意識が引き出されるところです。

「問い」に答える中で「なぜ自分はこのように考えてるんだろう?」と内省するヒントがもらえます。

それを探る中で、自分の無意識だった気持ち、忘れていた原点に気づくこともあり、その効果を実感しています。

また、自分で立てるだけではなく、自分とは違う会社で働いていたり、年代が違ったりというような少し縁の遠い他人から問いは、より有益なことがあります。

異質な人が組織にいるのがよい、多様性が大事というのも、自分では思いもつかなかったことを知るきっかけになるという点でよいのだろうと思います。

研修講師をしている友人が、「他者は新たな自分を立ち上げてくれる。だからどんな人との出会いも歓迎する」と話していたことがあります。

自分に「問い」を立てるということを意識して人と会ったり、いろんな経験をするようにしたいと思います。

また来月もよろしくお願いいたします!

VOL28  2012/9/30                                                                                   sakaguchi yuto

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