私に〇〇していいですか?と許可を求めてくるなという話
先日、ある方の印象的な話を聞く機会がありました。
その方は、独立してフリーランスで働いている方なのですが、まだ会社員として雇われの身だった頃、当時の上司がその方に次のようなことをおっしゃったのだそうです。
「(私に)○○をしていいですかと聞いてくるな。」
その方はそれを聞いたときにぱっと目の前が開け、次のように思ったそうです。
「そうか。○○していいですか?」といちいち許可や確認を求めていると、上司から「やってよい」「だめ」と答えを返されることになる。それは、上司に責任が移るということであり、自分は仕事をやらされる側になるということなんだと。つまり、自分で考えて自分の責任で仕事をしなければいけないということです。
そこからその方は、「○○していいですか?」ではなく、
上司への報告をすべて「○○します」という形に言葉を変え、仕事をしていかれたということでした。
この話を聞いて、私もはっとさせられました。
世の中には、「仕事を創る側」と「創られる側」がありますが、どちらが楽しく充実した生き方なのかといえば、間違いなく、「仕事を創る側」ではないでしょうか。
それは必ずしも社長にならないと実現しないわけではないかもしれません。
会社員だったとしても、日々の自分の仕事をやらされてするのか、自分が宣言し、周囲に認めてもらって、自分で選んでやるのかという違いだけでもあります。
どんな仕事内容なのかも関係ないかもしれません。自分が活きるための表現手段として適切かどうかを考えてみることでしょうか。
この、自分で「選ぶ」ということが本当に大事なことだと思います。それは、自分で自分の人生の主導権を握るということですし、自由を獲得することであると思います。
社会人になりたての時に、仕事の報酬は仕事だとの話を聞きました。
当時は、一つ仕事が認められれば更に仕事が任される。そしてより大きい仕事をすることが自分の成長につながるという、ある種、自己成長を奨励する意味で捉えたことを覚えています。
今はまた違った見方もできると思えます。
報酬として仕事が増えるということは、自分の中に決定する自由が与えられたことだと感じます。
自分が選べる能力が身につくということはどれだけ恵まれたことでしょうか。どこかの企業に所属していようとも仕事は自ら考え、自分で創ろうと思いを新たにしました。
また来月もよろしくお願いします!
VOL42 2013/11/30 sakaguchi yuto
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