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どうだね、君が手に負えないと思う者だけ、採用してみては

今回は、興味深い記事をご紹介したいと思います。

「身の回りで、自分より優秀な人間を挙げてみよ」と言われて、挙げることの出来た人数が、その人物の器の大きさを示す。」

http://blog.tinect.jp/?p=11439

このブログでは本田宗一郎さんの以下の言葉が紹介されています。

「どうだね、君が手に負えないと思う者だけ、採用してみては」

自分が経営者だったらと想像すると、難しすぎてとてもできそうにはありませんが、考えさせられる、面白い内容です。

私は、これは正しい面接官の選び方を書いている記事としても読めますが、変化することの重要性も伝えているようにも思いました。

本田宗一郎さんが本当に前述のことをおっしゃったのか、真偽はわかりませんが、経営者あるいはそれに近いポジションであっても、自分の思う通りに部下をコントロールすることなどできない、さらに言えば「しない」方が会社を成長させていくのかもと最近思います。

思うとおりにできる権限のある人が、その思う通りに経営を行ったならば、自分の発想や能力の器を越え、発展していく会社にはなりにくいのかもしれません。

その昔、リクルートでは「自分より優秀と思う人を連れてこい」と内定者や社員に号令をかけていたそうです。

これは、採用手法として理にかなっているなということだけではなく、探してくる社員自身が、自分の出世のライバルとなるような人材を招き入れることで、自分が否定される覚悟があるかと問われていたとも考えられるとは言い過ぎでしょうか。

では、変化はどうすればできるのでしょうか。

たとえば謙虚になれとか、プライドを捨てろと言葉で言われても、どうすれば上手に考えを捨てれるのかということは誰も教えてくれていない気もします。

その一つのヒントとして、私は、「同じ行動や結果が繰り返されているかどうか」をチェックするとよいと思います。

成長とは変化することとセットです。今と同じ行動の先には同じ結果が待っています。

「ありえない」ということを「もしかしたら」と楽しめることや、うまくいくかわからないけれど今と違う結果を求めているんだという自覚が、プライドやこだわりを捨て、変化することにつながっていくと思っています。

その先に、自分のコントロールを手放し「手におえない社員を雇う」という本田さんの境地に至ることがあるのかもしれません。

将来的にそのようなことができる経営者になりたいものです。

また来月もよろしくお願いいたします!

VOL57 2015/2/28                                                                                        sakaguchi yuto 

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