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負担が集中し、疲弊する現代のマネジャー


現在、人材育成やマネジメントの中で多く課題として聞かれるようになったことがあります。それは「マネジャーの負担が大きい」ということです。

最近は部下を指導していても、発言や行動にしっかり気を配らないと、ハラスメントだと言われるということも増えました。

あるイベントで、今の組織の状態を「部下の方が偉い病」とたとえた方がいましたが、笑えないジョークです。。ややもするとそういう状態になっている職場もありえるのではないでしょうか。

働き方改革もまた、マネジャーにとっては受難です。部下に上手に仕事を任せられなければ、残業をさせすぎることもできず、マネジャーが仕事を巻き取るということも起きています。

更には、以前は管理業務をメインにしておけばよかったものの、自らも業績目標を負い、プレイングマネジャーとして動かないといけないということも多くなってきました。

これまで通りに売れないという業界も多い中で、仕事のやり方の手本もなく、そういう立場や役割だからということで、さも当然のように様々な要望に応えないといけないというのが現在のマネジャーがおかれている状況です。

冷静に考えると、以前にも増して非常に難易度が高く、プレッシャーも大きな仕事になってきていると言えます。

このマネジャーの状況をこのまま放置しておくとどうなってしまうでしょうか。

まず、このマネジャー世代はちょうど30代後半から40代の世代です。
これら世代は、今後親の介護や子どもの育児との両立が求められてきます。

また、このメルマガでも何度か触れておりますが、定年が延長していく世代でもあります。

今はまだ体力も気力もあるので乗り切れるところもあると思いますが、
このような負担の大きい働き方が続いていくというのはなかなか難しい状況です。仕事のスタイルを変えていかないと厳しいと言えるでしょう。

人材育成業界は、このような状況に対応するためなのか、現場の機能不全が目立ってきたからなのか、日々のマネジメントをフォローするサービスが増えてきています。

代表的なものが1on1ミーティングです。

yahooさんの事例が代表的で、週に1回必ず時間を決めて部下と面談の機会
を持つというものです。

期初の目標設定と、期末だけで面談をしてあとはOJTという形ではなく、
日々のマネジメントでいかに部下の仕事をサポートしていくか。その際に、
上手に仕事を委任したり、関係性をつくったりできるかというのが大事に
なってきているように思います。

しかしながら、この1on1も、ただ場を設定すればうまく運用ができるかというと、簡単ではありません。

部下に対して、日頃の関係性、コミュニケーションスタイルをそのまま持ち込んで面談したとしても、そもそも日頃のコミュニケーションがうまくいってないのであれば、その場が双方にとって苦痛なものになってしまうことは容易に想像できます。

カギになるのはやはり上司側がどのようにその場に臨むのかというマインドセットと、部下への関わり方スキルの習得です。
このようなノウハウをマネジャーに身に着けていただくことが、今の経営環境ではとても大事になってきていると感じています。

また来月もよろしくお願いいたします!

2018/11/30 VOL101                                                                              sakaguchi yuto

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