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『将来、自由になりたい。』ということ。

大学を一度休学し、戻ったことがあります。
結局はその大学はやめてしまいましたが、建築という道を歩みたいという気持ちは、なくなるどころか本気になりたいと思い、大学を離れ、別の学校へいきました。

将来を迷い続けていた僕の話を書き残しときたいと思います。

大学生だった僕が、頭から離れなかったフレーズがひとつあります。

「将来どうしたいの?」

大学を離れようと考える前に質問されました。
全部はっきりとセリフを覚えているわけではありませんが、
このフレーズだけは何度も思い出します。

その時の僕は嘘をつきました。

「自由になりたい。そのためのお金を稼げるようになりたい。」
と、僕は答えました。

今思えば『自由』という言葉の意味も知りませんでした。
そのときの僕は強く願うような将来なりたいというモノがなかったのです。
なんとなく進むんだろうなという道があっただけでした。
答えを出さなければならない。そんな気持ちが逃げるように発した言葉だったと思います。

「この先は?」と聞かれるたび、答えをもっていなければならないものとして、立ちふさがってきました。

『自由』は解放されているような、何もかも自在にあやつれるようなそんな感覚の言葉でした。
僕は『暇』になることが自由だと思っていたのです。
今思えばすでにもっていた『自由』という言葉に引っかかり続けていました。

将来のことを迷ってはいけない。
答えをもっていなければいけない。

『してはいけない。』
『こうあるべきだ。』

僕がよく戦う言葉たちでした。
そんな言葉達にあらがうように発していたようにも思います。

しかし、本当にそうなのだろうかという疑問を持ち続け、この数年を過ごすことで、僕の考えは変わっていきました。

続く。

考えや思いを共有してほんのちょっとしたことでも、誰かの手助けや新たな景色がみれるようなきっかけになればいいなと考えています。 黒か白かどちらなのか。 決断をしなければいけない時はありますが僕は灰色でもいいと思うんです。 サポート頂いたら誰かとの良い経験に使いたいと思います。