Genesis dose what Nintendo't - ニンテンドー社とセガ社の戦い
こんにちは~YUUKIです。今回は、ニンテンドー社とセガ社の広告合戦について取り上げます。
両社の動向
1990年11月21日、ニンテンドー社はスーパーファミコンをリリース、16ビットCPU搭載という事を大々的に宣伝していました。米国ではスーパーニンテンドーという名称でリリースします。
ローンチタイトルは、「スーパーマリオワールド」、「F-ZERO」、少し遅れて発売された「パイロットウィングス」。これらは当時の他のゲーム機にはなかった、画像の拡大縮小回転といったスーパーファミコンの性能をフルに生かした内容でした。
一方、セガ社は16ビットCPU搭載ゲーム機のメガドライブを1988年10月20日に、米国・カナダではジェネシスという名称で1989年に発売しました。キャッチコピーは、「時代が求めた16ビット」。スーパーファミコンやPCエンジンと競合しました。
ここから、広告合戦が始まることになります。
日本ではメガドライブは存在感が無かった
日本では、メガドライブはあまり目立った存在ではありませんでした。販売数もスーパーファミコンに及びませんでした。しかし…
米国では非常に人気だった
米国では、ジェネシスはすごく人気でした。1995年1月の時点でコンシューマ市場で55%のシェアおよび2,000万台の売り上げを記録したそうです。
理由は、当時アメリカで放送されたCMにあったのかもしれません。
徹底的にニンテンドー社を挑発
セガ社は、ニンテンドー社を挑発するCMをテレビで流しました。キャッチコピーは「Genesis dose what nintendo't」。「ジェネシスはニンテンドーができないことさえ成し遂げる」みたいな感じでしょうか。
競合他社の製品を堂々とCMに登場させています。さすがアメリカですね。
さらに、モノクロ表示のゲームボーイも挑発し始めます。セガ社が販売するゲームギアはカラー表示が可能でした。
ゲームボーイを無理やりカラーで遊ぶために、頭を叩くシーンがありますね。皮肉です。
ニンテンドー社も対抗
ニンテンドー社も対抗CMを放送します。
「スーパーニンテンドーを買うと四本のソフトがタダで付いてくるが、セガにはない。」というようなCMです。そしてCMの最後に、「やっぱゲームはニンテンドー」というキャッチコピーが表示されます。熾烈な広告合戦ですね。
2001年にセガ社はゲームハード事業から撤退
2001年、セガ社はドリームキャストの製造終了をもってゲームハード事業を撤退。熾烈な戦いはニンテンドーの勝利に終わりました。セガ社はライバル社向けにゲームソフトを作っていくことになります。
ニンテンドー社向けにもソフトを提供、現在ではメガドライブのソフトがニンテンドースイッチで遊べるようになるなど、両社は仲良しになっています。
最後に…
最後までご覧いただきありがとうございました。個人的には、アメリカすげぇ…と思いました。堂々と競合他社製品を挑発するスタイルは驚かされました。日本ではあまりそのようなキャンペーンはされていないように感じます。文化の違いを感じ取れました。次の記事をお楽しみに~!
参考資料
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