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クリエイターが持っているとモチベーションと才能を失う思考の癖

クリエイター志望の方と話していて
メンタル関係で
あ~~この考え方、損するだろうな。
この考え方だと生産性下げて才能枯渇させるんだろうな。

という場面があります。

特にプロを目指している、
また、ある程度プロのクリエイターさんでも調子が悪いと陥る事があります。

それが
「売れている作品の批判癖」です。

もう少し具体的にすると
売れている作品を無条件で過度に批判する。
が癖になっている人です。

反射的に逆張りをして商業的に売れている物を批判するのは良くない。
いやいやそんなの分かっているよ。
と思われるかもしれないですが、

これちょっと調子が悪いと陥る可能性が高い上に、
簡単に自分が優れていると勘違い出来てしまうので、

個人的には手を出してはいけない、
闇の力みたいな物だと思っています。

これは
「倫理的に人様の作ったものを批判してはいけない」とか
「作品はみんなで褒め合うほうがいいよね」とか
「商業主義は素晴らしい」
みたいなぬるい話ではありません。

そもそもクリエイターとはなんでしょうか?
クリエイターとは何かを創作して活動している、
つまり何かを創造してなんぼの世界のなのです。

売れているもの、人気なものに無条件で噛みつくという思考は
自分にはその価値が分からなくても、
実際に売れている。という事実を認められない。

という状態なわけです。
そうなると、
この作品にはどんな魅力があるのだろうか?
何か魅力があってなんの需要に応えているのか?

このような魅力を掴む能力を衰えさせてしまうのです。

そして「これなんでウケているんだろう?」という疑問は
実はクリエイターにとって重要なモチベーションに繋がる
好奇心を生んでいるんです。

つまりモチベーションを失わせてしまうのですね。

そして「批判癖」は
創作のモチベーションをさらに奪います。

逆に自分には何故合わないのか?
嫌悪感を持つまであるのか?
という自分の価値観の現れや湧いてきた感情を批判することで溜飲を下げてしまうのです。

クリエイターにとって経験、
そこから湧いた感情、思考などは
創作の源泉になる好奇心(開放性)や
モチベーション(負の感情も込みで)を生んでくれています。

せっかく湧いた感情やモチベーションを作品に落とし込むのではなく、
他人をこき下ろして溜飲を下げる。
で終わるんですよ。

先ほども書きましたが、
クリエイターは厳しい事を言ってしまえば、
作品を作って(表現して)なんぼな訳なので
これは非常にもったいないです。

あんなもの認めない!
みたいに言ってるのは、まだまだかわいいもんで

最悪の結末としては
作品ではなくSNSのアンチ活動で溜飲を下げる。
あんなものを消費している読者はアホだ。
と消費者や読者をバカにし始める。

結果はモチベーションを批判で消費させて、
作品は生み出せず、生産性も低いまま、
無駄に商業主義や社会を恨んで終わりです。

例えるならラーメン屋の店長が売れているライバル店を見て
あんなものを食べるなんて客は味が分かってない。
って言って安心している。みたいになるんですよね。

そう言って何もしないラーメン屋さん
はたから見ても成功しなさそうです。

しかしこれが分かっていても
「売れてる物への批判癖」が本当に闇の力だなと思うのが
この溜飲の下げ方ってすっごく簡単にスッキリできちゃうし、
それで自分の方がスキルの方が上回っている。

と誤学習しちゃうんですよ。

創作のモチベーションを下げている上に、才能や成長の余地さえ奪っている。

冷静になれば
クリエイターの肝の好奇心やモチベーションを削ってなにしてんの?
という感じなんですが、
一時的に簡単にスッキリ出来てしまう。
このあまりにお手軽すぎるが故に割とプロの方も陥ってしまう場合が多いです。

なんども書きますが、ここで伝えたいことは
倫理的にダメだ。
売れている物に迎合しろ。
売り上げがすべてだ。
ではありません。

この思考は本当に得がなくて批判癖が癖になって定着すると。

魅力を見つける視点とモチベーションや才能を奪った上で

そして、いざ自分が面白いものやウケるものを作りたい。
と思いやり方を試そうとすると、
罪悪感として自分にハネ返って自己嫌悪に進化するんですよね。
選択肢の幅をものすごく狭める。

マンガなどでも苦手なジャンルだと思っていたが、
描いてみたら実は自分にすごく合っていてヒットした。
という事例はいくらでもあります。

将来のもしかしたら有効かもしれない、自分に合っているかもしれない
やり方や手法をむざむざ自分で潰しているんです。

最終的に何もかもが批判の対象になって作品を作るのが怖くなるまで成長します。

特にエンタメ系は
どうしたら魅力が伝わるか、
どうしたらもっと分かりやすくなるか、
どうしたらもっと面白くなるか、
という他者からの視点ってある程度は切っても切れないですから
本当に得が無いです。

趣味だから、芸術だからだったら好きにすればいいんですが
それで人気が出なくても文句言っちゃだめですよ。
相手を見てないんだから。

特に日本はモノづくりの質がめちゃめちゃ高いですから
競争率はえげつないです。

しかし逆を言ってしまえば日本は読者の目に触れれば、
すごくニッチな作品も面白ければ受け取ってくれる、
楽しんでくれる素養があるのです。

言いたいことは
他人の人気の作品を僻むなら僻んでいいんです。
「クソ~うらやましい~」
「クソ~俺も作品を見てもらいたい~」
という感情も立派な創作のエネルギーになります。

そのエネルギーは創作に使いましょう。

今回は闇落ちすると本人も周りも得しない様になってしまうので、
すこし厳しめなメッセージになってしまいましたが、

腐らずに作ればきっといい作品作れますよ。
素晴らしい作品作れますよ。
少なくとも僕はそう思っています。

僕は日本のクリエイターを尊敬しています。
日々アニメを観ていますが本当に素晴らしい作品たちが多いですし、
人生レベルで影響を受けた作品もたくさんあります。

なので、そんな尊敬しているクリエイターさんたちに
くだらない批判癖で闇落ちしてほしくないのでこの記事を書きました。

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また、ご質問などありましたらコメント欄へどうぞ。


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