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喜びと不安。〜まずは知ること〜

家に帰ると扉が閉まり、ガチャンと鍵の音とほぼ同時に
「パパ〜、パパおかえり〜」
と、お風呂場から聞こえてくる。
ゴメンよ、わが子よ。
やらねばならないことがある。


そう、ブリの下処理。
手を洗い、すぐに冷蔵庫から取りだすと塩をふる。
しっかり手についた水気を拭き取らないといけないのがもどかしい。
そうこうしてる間に素っ裸の子どもが突入。
忙しくなるぞ…

(その間の裏側)
妻曰く、おかえりの言葉に反応がなかったので
もしや聞こえなかった?
と思い、急いで上がって駆けだしたみたい。
 
すまん、わが子よ。
その反応が夕飯の用意に気合が入る!

塩をふって10分、その間に味噌汁の完成。
軽く湯通しして、しっかり水気をとる。
ズボラな私も今日は頑張る。
美味しく食べてもらいたいから。

今日の献立はブリの照り焼き、味噌汁。
隣から「美味しい」と声がする。
ご飯を作るようになって気付いたけど、この一言が何より嬉しい。
思っているだけじゃなく、言葉に出してもらいたい。
そんな言葉があるから手間暇かけれる。
また、その言葉や表情のために頑張れる。

伝えることって大事だな。
夕飯の片付けも終わり、妻と洗濯物を干す。
「体調の方はどう?」
聞かなきゃ分からない。
立ち上がると気分が悪くなること。
食欲はないけど、食べないと気分が悪くなること。
今まで理解してあげれなかった。

どんなに長く一緒にいても言葉でしか分からないことはたくさんある。
だから伝える努力、知る努力をしていく。

その言葉から思いを知ることでこちらも心に余裕ができるから。

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