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モノではなく「価値」と「勝ち」を。


コピーライターのNobelです。


僕はコピーライターという仕事柄もあって
ライティング力は必須能力だと考えています。


ですが、Twitterを通して

「ライティング力だけではどうにもならない」

ことを学びました。


強いマーケターと組むことで
結果には恵まれてきましたが
僕だけの力は大したことがなく
まだまだというのが正直なところです。



ライターって職人みたいなものだと僕は思っていて。


どれだけ技術が確かだろうと

「誰に向けて?」
「何を作るのか?」
「どうやって届けるのか?」
「なぜそれは必要なのか?」

がそこになければ
宝の持ち腐れでしかないわけです。


ライティング力は必要。


だけど、それだけでは不十分。


必要なのは掛け合わせです。


ライティング力×マーケティング力=鬼に金棒


ライティング力という技術力に
マーケティング力が組み合わされば
まさに鬼に金棒です。


ここに関しては異論の余地はないでしょう。


では、そもそも
マーケティングとはなんなのでしょうか?


Wikipediaによると


マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。


とのこと。


一般的に、マーケティングとは

「モノやサービスを売るためのテクニック」

だと考えられている節があると感じます。


ですが、本気でマーケティングと向き合おうとすると
モノを売るための小手先のテクニックではなく

「自分の心との対話」
「お客様の心との対話」

に行き着くのだと思います。


このnoteを書こうと思った経緯として
『ドリルを売るには穴を売れ』という本を
先日オススメされて読んでみたのですが

それが僕にとっての
大きな転機になりそうな予感がしたので
まだ熱が冷めないうちに
こうして文字にしたためておこうと思った次第です。

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(ベストセラーで話題になった本なので
既に読んでいる方も多いかもしれませんね)


「ドリルを売るには穴を売れ」

とはよく言ったもので
お客様は別に「ドリルそのもの」が
欲しい訳ではないんですよね。


穴が必要だから
その穴を生み出すためにドリルを買い求める。


では、なぜそのドリルが欲しいのか?


と深掘りを進めていくことで
お客様の求めている状況、未来が
おぼろげながら視えてくる。


「お客様の望む未来、状況は一体何なのか?」

という心の声に耳を傾け
その要望に応えていくことで
お客様に喜んで頂けます。


お金も頂くことができるでしょう。


ただ、これだけでも不十分だったりします。


僕たち提供者側がそれを
仕方なしに、嫌々でやっているとしたら
それを僕はとてもWIN-WINだとは思えないのです。


それに、そこに情熱を感じ
楽しく、熱心に取り組んでいるような
競合他社がいた場合には
多くのシェアはそちらが占めることになるでしょう。


「嫌々ながら従事している人」
「好きでたまらなくて、時間や情熱を惜しみなく注げる人」


どちらがサービスのレベルを上げ
より洗練されていくかも明白でしょう。


だから、お客様の心の声に耳を傾けたうえで
「僕たち自身の心の声」にも
耳を傾けなければならないということ。


その両者の調和をはかりながら
文章、製品、サービスを通して
お互いの「価値」と「勝ち」を創造していく。


それこそが「マーケティングの核」だと僕は考えます。


これを満たしていないような
商品、サービスは上手くいかないでしょうし
仮に上手くいっても、そう長くは続かないでしょう。


「心の灯」を煌々と燃やすことも
燃やし続けることもできないのですから。


僕は今、この文章を書きたくて書いています。


誰かに依頼されたわけでも
お金が発生するからでもなく
ただ「書きたい」という心の声に従って
筆を進めています。


そして、それが
あなたにほんの少しでも
何かを与えられる力になれば
本当に嬉しいことだと思っています。


これでようやくスタートラインに立てた状態。


WIN-WINの関係を創造していけるだけの
商品、サービスを生み出すことができたとしても

「見つけてもらい、そして選んでもらう」

ことができなければ
この世に存在しないも同じなのです。


巡り合った瞬間が勝負です。


1秒にも満たない刹那の瞬間に
目を惹き、心を奪えるだけの
「引っ掛かり」がないと

素通りされてしまって
その出会いはなかったことになります。


多くの商品、サービスが
マインドシェアを奪おうとしのぎを削る中で
僕たちの元に目を留めてもらうことは
そう簡単なことではありません。


そんな中で僕たちにできることは
あらゆるものの細部にまでこだわり抜き
「一貫性のある世界観」を作り出していくこと。


そこには美しさ、強さが宿ります。


そうした美しく、強い世界観によって
お客様にとっての「唯一無二」で
「特別」な存在を目指していく。


でなければ、目に留めてもらうことも
ましてや選んでもらうことなど
到底できるはずもなく
記憶に残ることも心を動かすことも叶いません。


僕たち人間の心はいつも
あらゆる物事を天秤にかけながら
その時その時の「一番特別」を選択しています。


見るもの、所有するもの
身につける服、食事をするお店
休日に出かける場所などなど

常に選択を迫られていて
その時の自分にマッチすると思われるものを
気分や感覚で選び取っているんです。


なぜ、その文章を読もうと思ったのか?

なぜ、その商品を購入しようと思ったのか?

なぜ、そのサービスを受けようと思ったのか?

なぜ、そのアカウントをフォローしようと思ったのか?

なぜ、その人を選ぼうと思ったのか?

とまずは自らの心と行動に
常に「なぜ?」と問いかけ続けてみる。


それが人の心と行動を知る
足がかりになっていきます。


そして、お客様の心と行動にも
「なぜ?」を問いかけ続けてみる。


その繰り返しによってのみ
僕たちの好奇心と観察眼は磨き上げられ
人への深い理解を促してくれるはずです。


人への理解が深まるということは
マーケティング力のみならず
ライティング力をも加速度的に高めてくれます。


ガソリンがなければ
車だけでは走れないのと同じように
ライティング力とマーケティング力は
二つ揃ってその真価を発揮します。


肉体と精神の関係性に近いと思っていて
どちらか片方だけでは
上手く機能しないものなのです。


ライティングもマーケティングも
「人の心」という
おぼろげで目には見えないけれど
確かにそこに存在するものを扱っています。



卓越したライティング力と
マーケティング力を持つ方々というのは

「他者への好奇心と想像力」

に溢れているとともに

「お客様はモノではなく価値、勝ちを欲している」

ということを深く深く理解しています。


そして、それを提供すること自体が
僕たち自身にとっても価値、勝ちであること。


このどちらも満たしていること。


これらを念頭に置いておけば
的外れなおかしな方向に進むことはなく
着実に僕たちが望む場所へと
その歩みを進めることができると僕は信じています。


そして、

「なんとしても勝つ」
「なんとしても勝たせる」

そんな執念めいた強い想いを
心に灯している者同士が巡り合うことで
より大きな結果に繋がるのだと確信しています。

 
マーケティングについてのみならず
自分の在り方について深めたい場合には
『ドリルを売るには穴を売れ』を
ぜひ読んでみてください。


物語形式でストーリーが進んでいくので
スラスラと読み進めることができるのに
読み終わる頃には、自分の中の軸が
また一つ、確固たるものになっている。


ぜひ、あなたにも読んで欲しい。


そんな風に心から思える
良き一冊との出会いでした。

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(Kindle版がないのが個人的には少し残念ですが。。)

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