潜在意識との出会い


以前、タロットを考案したスミス・ウェイトさんのお話をしました。


彼はタロットカードを「潜在意識の世界を旅する為の道具である」と主張していました。

タロットを、単なる「未来を当てるツール」としてではなく、潜在意識と対話して、自らの力で未来を切り開けるようにする為のツールにして欲しかったのです。

ところで、「潜在意識」とは何でしょう?

潜在意識とは、気づかないところで動いている心の動きのことをいいます。

実は、人の未来の形は殆どこの潜在意識が決定しているといって過言ではありません。

元々「人はなりたいようになれる」ようにできています。

もし、今現状に満足できていない部分があれば、顕在意識と潜在意識の間にズレがあるといっていいでしょう。

人の意識には「顕在意識」と「潜在意識」があります。

顕在意識は、文字通り、自覚できている部分で意識全体の2~3%ほど。残りの98%ほどの、言葉にできない感情レベルの情報が潜在意識である、と言われています。

「感情レベルの情報」には、その人が過去に経験してきた「快・不快」を基に実に多くのメモリーが蓄積されています。

例えば顕在意識で「結婚したい」と思っているにもかかわらず、過去に負った傷(両親が離婚した、とか喧嘩ばかりしている姿を見ていたとか)から実は潜在意識が感情的に邪魔をして一歩踏み出せないケースなどは分かりやすいのではないでしょうか。

意識全体の98%なので、議会に例えるなら議員1人の顕在意識に対し99人の潜在意識が異を唱えたら、当然決定権は潜在意識側に持っていかれてしまうわけです。
逆に言い換えれば、この潜在意識を上手に味方につけるのが思い通りの人生を手に入れる最良の方法といえるのではないでしょうか?

ただ厄介なのは、潜在意識は言葉にするのを苦手とするので「快・不快」しかない赤ちゃんと同じ。

そこで赤ちゃんが泣いていたらどうするでしょうか?「おしめが濡れてないかな?」「お腹すいているのかな?」「暑い?寒い?」など、どうして泣いているのか、いろいろと観察しようとしますね?
潜在意識に対しても、この「観察」が、その感情が湧いてくる原因を探る為にとても重要になります。

「観察」には、ヨガや瞑想もそのために向いているかもしれませんが、実はタロットもそのひとつになり得るのだ、と確信しました。

一番有効なのは「潜在意識を言語化」できる、というところ。そして潜在意識がうっかり選択してしまっている未来をもう一度再設定して選びなおす、ということが可能なのです。

ウェイトさんは、未来を決めているのは潜在意識であることを知っていて、それとしっかり向き合って対話するためのツールとしてタロットを作ったのです。

現状にモヤモヤしている人がもし居たら、それは潜在意識がうっかり選択している未来を選んでいるのかもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?