最悪は最良
ある旅人が聖書とランプを持ち、
犬と牛を連れて旅をしていました。
日も暮れてきたので、
テントを張って休むことにしました。
聖書を読もうとランプに火を
ともしましたが、オイルがなかったため
灯がつきませんでした。
そして悪いことは続きます。
犬がサソリに刺されて死んでしまったのです。
朝起きたら、さらに災難が起こりました。
羊たちがオオカミに食べられてしまっていたのです。
旅人は悲しみに暮れながら、
次の町をめざします。
町に到着すると、すぐに様子がおかしいことに
気が付きました。
人が全くいないのです。
実はその町には昨日の夜に
盗賊がやってきて、村人の命までも
奪ってしまっていたのです。
旅人は思いました。
「自分はなんて幸運なんだろう」
もしもランプの灯がついていたら、
盗賊に見つかっていたでしょう
もしも犬がサソリに刺されず生きていたら
鳴き声で見つかっていたでしょう
もしも羊がオオカミに食べられていなけれ
盗賊に驚いてさわいでみつかっていたでしょう
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これはユダヤ人のこばなしです。
ユダヤ人は世界の0.2%にすぎませんが、
ノーベル学者の25%を輩出、
ビジネスマンや大富豪、研究者にも有名人が多数います。
(アインシュタイン、マルクス、スチーブン・スピルバーグなどなど)
ユダヤ人の哲学からは多くのことを
学ぶことが出来ます。
この話が教えてくれているのは、
不幸な出来事も多面的にとらえたほうがいい
ということです。
一つの面しか見ていないと、
不幸を嘆くだけで終わります。
しかし別の側面をみることができれば、
もっと大きな不幸を防ぐことが出来た
幸運に気づくことが出来るかもしれません。
起こってしまった事象は変えられませんが、
考え方は変えることが出来ます。
いろんな側面を見つけられるように
していきたいものですね
多くのとらえ方ができるようになれば、
どんどん人生は豊かになっていくと思いますよ。
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