デカい猫と申します。

第十四話「トレーニングと本音と親子③」

前回のあらすじ…

母の片鱗を見たアルワ。
昔から母は強しと言う言葉があったがここまでとはと思っているアルワだった。
山側に入り、余り進めなかったことで、
ナタネが怒り約束を取り付けたのだが…
アルワは約束を破り…
そして…

頂上…
アルワ）………

ナタネ）………

場は重たい空気が流れていた。

アルワ）か、かあさん

ナタネ）………

アルワ）かあさん！

ナタネ）………

アルワの心の声）全く返答ないんだが❓頂上についたと言うのに…やっぱりあの時約束を守らずに登ったからか？でも仕方ないだろ、約束を破らないと登ることも出来なかった訳だし…俺は悪くない…俺は悪くない…

アルワは心の中で俺は悪くないと言い聞かせていた。

アルワ）ちょうじょうについたよ！やくそくはやぶっちゃったけど…ついたんだよ！

ナタネ）………

アルワ）なんでなにもいってくれないの？

ナタネ）………

アルワ）やくそくをやぶったから？

ナタネ）………

アルワ）おそかったから？

ナタネ）………

アルワ）ぼくがワガママだから？

ナタネ）………ッ

アルワ）⁈

ナタネ）あのね、アルワ別にね…約束を破ったからとか、遅かったとか、我儘とか、関係ないんだよ？何で私がお黙っていたと思う？

アルワ）(´-ω-`)

ナタネ）そんな顔しても駄目

アルワ）(´･ω･`)

ナタネ）顔じゃないの、何でかとお聞いているんだよ？

アルワの心の声）何でかか…約束でも遅かったでも我儘でもないと言っていたけど全く分からないんだけど…俺他に何かしたか？わからない…母さんは何が言いたいんだ…

アルワ）分からない。

ナタネ）お本当に分からない？

アルワ）うん…、

ナタネ）簡単な事だよ？

アルワ）うん…

ナタネ）約束を破ったら何て言う？

アルワ）え？

ナタネ）約束を破ったら、まずは…「ごめんなさい」でしょ！それも分からなかったの？

アルワ）うん…

ナタネ）「うん」じゃない「はい」でしょ？怒っているんだよ？

アルワ）はい…

ナタネ）アルワ、アルワは確かに約束を破ったよ？だけどね、それ以上に人としてちゃんとしてない所があるのよ…

アルワ）はい…

ナタネ）そこを私は怒っているの❗️だから頂上まで無言だった。

アルワ）はい…

ナタネ）登っている途中に気付いてくれると思ってたの。

アルワ）はい…

ナタネ）「ごめんなさい」をまだ聞いてないよ？

アルワ）ごめんなさい。

ナタネ）今度からちゃんと言いなさいよ？これでもかなりキツイのよ私…

アルワ）ごめんなさい…

ナタネ）アルワのお母さんなのだから…

アルワ）ごめんなさい。ごめんなさい。(T . T)

頂上でアルワ、ナタネは泣いた。

ナタネ）さてと！もう怒ってないから泣き止んで！

アルワ）(T . T)

ナタネ）ほら！男の子でしょ！

アルワ）(T ^ T)

ナタネ）泣き止まないと…また怒るわよ？笑

アルワ）(ノ_＜)

ナタネ）ほら❣️

アルワ）うん…ありがとう！

ナタネ）アルワ帰りも歩けそう？

アルワ）ごめんなさい、むりそう…

ナタネ）分かった❗️背負って上げる❣️

アルワ）ありがとう！かあさん！

ナタネ）今はゆっくりお休み…

アルワ）(-_-)zzz

ナタネ）お疲れ様、アルワ❣️

こうしていきなりの歩きは終わりを迎えた。

　　　　　「第十四話終わり」

観覧ありがとうございました！