AI時代の出版ゼミ

10冊売れると10,000円。 電子出版の印税の話

📚1ページ目:ホンギュラリティってなんなの?はこちら
📚2ページ目:個人の時代の仲間集めはpush型からpull型へはこちら
📚3ページ目:正義3.0はこちら
📚4ページ目:アイディアを発酵させるはこちら
📚5ページ目:スマホがあれば出版できるはこちら
📚6ページ目:アーティストよ、筆を取れ。出版は爆発だ!はこちら
📚7ページ目:10冊売れると10,000円。 電子出版の印税の話はこちらのページです

【最終ページ:10冊売れると10,000円。 電子出版の印税の話】

大野:木村くんの本って結構ランキングで1位取ってたけど、あれってどれくらい儲かったの?最高額とかでもいいんだけど。

木村:いやらしおうどうだね。笑。

大野:いやらしおうどうだよ〜。笑。大事でしょ〜。笑。おれも本屋さんやってるけどさ、どれくらい儲かるのかなぁって。

木村:電子書籍発売した12月の分の売り上げで言うと1万円ちょいかな。発売したのが12月27日だから、5日間の売り上げって思ってもらえれば。

KDPの売り上げはこんな感じで確認できます。

大野:1万円って言うと?木村くんの電子は1100円+税で、利益が70%だから利益は1冊800円くらいでしょ。とすると1万円になるには...(iPhoneの電卓を無言で叩く)10冊ちょっと売れれば1万円か!

木村:そうね、そんくらい。結構すぐいくでしょ。

大野:紙の本の利益って1冊あたり下手したら100円いかないから、結構すごいと思う。しかもiPad Proの使い方の本っていう、超絶マニアックなジャンルだし。(ナイスフォロー!)

木村:出版社から出すと、だいたい10%なんだよ印税って。だから1,000円の本だとして、100冊売れないと1万円になんない。10冊ちょいで1万円になるって考えるとハードル低いよね。出版社だと100冊なんて話になんないしな。笑。

大野:しかも決済関係とか全部Amazonがやってくれるんでしょ。宣伝とかは自分でやるにしてもさ。

木村:そうね、だから一回出しちゃえばもう難しいことは何もない。本出した関係で入ってきた仕事とか考えると、動いたお金ももっと大きいしね。出版はレバレッジ効果高いと思うよ。

大野:なるほどねぇ〜。

木村:本の売上だけでどうこうって考えるんじゃなくて、その本を使って広げていくとか、仲間集めとしての準備として出すとか、リターンの種類も広く捉えないと本質を見逃すと思う。あとは自分が作ったものが直接お客さんのところに届いて、直接そのお金が入るって感覚というか、そういうお金って普段入ってくるお金とはちょっと違うよね。

大野:あー、わかる気がする。おれも美術展とかやってるけど、顔を見て直接もらうお金ってね、違うよね。

木村:販売直後の瞬間風速で考えるんじゃなくて、自己出版はロングテールで長く売るって考えるといいと思う。ノルマとかもあるわけじゃないから、変に攻撃的なタイトルとか、どこかで聞いたことあるような内容にしなくてもいいし。

大野:本屋さんに並んでるのってね『〇〇が9割』とか『〇〇力』とかとかね。いちど売れたタイトルがあると似たタイトルのめっちゃ増えるもんね。笑

木村:そういう意味で言うと、既存の出版社から出す本とは戦うルールというか、出版って言ってもそういうものと全く別物って考えた方がいいかも。出版の意味も、戦うルールも変わっちゃったから、新しい方に乗らないといけないんだと思うよ。

第1回イベント当日になりました。ひとまず連載は終わりです。
お読みくださいましてありがとうございました📚


第1回AI時代の出版ゼミのイベントレポート記事です!



お知らせ

8月19日(日)16:00〜18:00に【入門編】AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座を渋谷で開催します。

詳細はこちら👉 https://aipublish.peatix.com/
イベントページはこちら👉https://www.facebook.com/events/205068223534630/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1533914736234533

【イベント概要】
AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座

AI時代に力を持つのは、自らの感性、美学、哲学を技術を駆使して形にする “つくり出す人” です。

データやルールがあるものや、そこから導き出せる『正解があるもの』はAIに任せればいい。
データやルールのない『感性を元にした、正解のないものをつくり出す人』が活躍していくこれからの時代。

そんな時代に活躍する、アーティスト、デザイナー、パフォーマー、カメラマン。
はたまた、料理人やパティシエ、ライターや作家、映画監督に作曲家。
そんなアイディアと技術を駆使して『つくる人』たちにとって『著書』は武器になります。 
そんなAI時代に向けて、『つくる人の武器』としての出版講座を開催します。

☝️一芸払いという『つくる人』限定の支払いシステムも第2回から導入しました。ぜひ最後までご確認ください。

例えばアーティストなら作品の説明や制作過程をまとめた著書をポートフォリできるのはもちろん、
展覧会のグッズとして販売したり、それらをテキストに初心者向けの絵描き講座をすることもできる。
例えばパフォーマーなら自分のパフォーマンス動画を電子書籍にリンクさせて、
写真と動画と文章で作品を紹介することもできる。

しかもアマゾンの自己出版サービスを使えば、スマホだけで電子書籍もペーパーブックも出版することができる。
どちらも1冊から販売できるから、何冊以上売らないといけないというノルマもなければ、初期費用も無料でリスクもない。 

今までの本は、
専門技術と専用の印刷機と大量の販売ノルマのために、実績ある人の『終わり』の本でした。
これからの本は、
簡単な技術でAmazonから出版することができるために、これから活躍する人の『始まり』の本になりました。
つくり出す人の『1番最初の武器』へと、本の役割が変わりました。

出版への技術的、金銭的ハードルがなくなったいま、
必要な技術は本の骨格とも言える『目次作り』だけです。

目次さえきちんと作れれば、
・長文を書くスキルがなくともきちんと本になる
・実際に手を動かし始める前に内容を推敲できるので、高いクオリティの執筆ができる
・自分だけでは判断しにくい内容の良し悪しをきちんと判断できる

など、出版までの最も大きな関門をクリアすることができます。

半年間で自著も含めて4冊の出版に関わってきた講師が、
・なぜ今、つくり出す人が本を書くべきなのか
・目次をつくりためには具体的にどうしたらいいのか
について、ワークショップ形式で具体的レクチャーします。

ゼミ中には目次作りのノウハウを教えるだけでなく、
どのような切り口で本にすればヒットする内容になるかの個別相談はもちろん、
同じく出版に向けて努力するクリエイターの仲間ができるのも大きな魅力です。

6月15日の第1回を経て、さらにパワーアップした内容でお届けしますので、
つくり出すことを仕事にしている方、これからそのように生きていこうとしているみなさんにぜひ来て欲しいと思います。

※一芸払いとは:AI時代の出版ゼミでは、アーティスト・デザイナー・クリエイター・ダンサー・カメラマン・パティシエ・ライターなど、何かを『つくりり出す』人を応援しています。そのような人向けに、通常料金の半額をそれぞれの『一芸』で支払うコースを用意しました。アーティストの方でしたら作品1点を参加費の代わりに提供いただき、パフォーマーの方はゼミの休憩時間でパフォーマンスを披露していただき、カメラマンの方でしたらゼミ中の撮影をしていただくなど、その方の『一芸』を提供していただくことで、参加費の半額とするコースです。
一芸払いは各回10名までなので、お早めにお申し込みください。
もし「私のこれは一芸払い可能なのだろうか」など質問がありましたら、Facebookもしくはpeatixからお気軽にお問い合わせください。

詳細はこちら👉 http://aipublishing.peatix.com

■講師情報
木村悠貴(きむらゆうき)

企画・プロデュースを行うフリーランス。人材研修会社の研修プログラム開発、出版プロデュースやインターネット動画の脚本構成などを行う。
人間の持つ『知性・感性・身体性』の3つに関する能力開発をテーマに掲げて活動中。

著書:『深層視考: 脳みそを使い切る!『囲んで・繋げて・考える』全く新しいiPad Proの使い方』 https://amzn.to/2IN394B

教育行政・法律部門 売れ筋ランキング第1位 獲得
教育行政・法律部門 新着ランキング第1位 獲得
Kindle Unlimited 人文・思想・教育学ベストセラー 獲得

2018年3月にスタンフォード大学で開催された国際AIシンポジウム「AAAI」にてゲストスピーカーとして深層視考を紹介。
他にもNPOや国立大学にて講演を行っている。

他にも篠田真宏著
「すごさ」の認め方 考え方の違う人と仲間になれる「器」と「技術」
子どもの「すごさ」の認め方 子育ての悩みを解決する60のインフォグラフィクス
仲間の「すごさ」の認め方 違いを強みに変えるリーダーが知るべき7つの脳力
など多数の本のプロデュースを行う。

■主催
劃桜堂(かくおうどう)

若者の本離れをなくす活動をしている移動式の本屋さん。
本以外の素敵なものとコラボした企画を行う。
ケーキ屋さんをブックカフェに変身させるイベントや真夜中に開催する美術展「深夜の美術展」の運営をしている。
企業理念は " please help me"


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?