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【厳選】学生の僕が滋賀県を走り回って見つけた若手イノベーター7人 ver.1

※当記事は、2017年1月に執筆しております。

僕は、2016年11月からふるさとの滋賀県長浜市という人口10万人ほどの町に3年半ぶりに移り住んでいる大学生ですが、3ヶ月ほど滋賀で地方活性みたいなことをやってきて、多くの面白い人たちに出会いました。今回は、特に僕みたいな大学生に「滋賀にもこんな面白い人たちがいるんだ」と知ってほしくて書き始めました。それでは僕がオススメする滋賀県の7人の若手社会人を紹介します。

中山郁英さん(長浜市)

所属:東京大学知の構造化センター/ながはま市民活動センター/一般社団法人滋賀人

中山さんは、トヨタ自動車に新卒入社された後、外資系の広報代理店で経験を積まれ、現在は東大のi.schoolというイノベーションを扱う教育プログラムでコミュニケーションマネージャーとして働かれながら長浜市役所職員としてもお仕事をされています。2017年1月には東京と滋賀に住む若手社会人数名で一般社団法人 滋賀人を立ち上げられ、「滋賀に新しく良い循環を創り続ける」ことを目標に活動していかれます。「滋賀で働く」と言うと滋賀にある一般企業で働め上げるイメージがありますが、民間と行政の両方で働きながら自分でも事業を立ち上げるという今までにない働き方が面白いなと思いました。

岩嵜博論さん(長浜市)

所属:株式会社博報堂 博報堂イノベーションデザイン ディレクター ブランド・イノベーションデザイン局 イノベーションデザイン部 部長

大手広告代理店の博報堂でプロダクトデザインやイノベーションのお仕事をされている岩嵜さん。今、話題の「デザインシンキング」に関する本も執筆されており、Newspicksで連載されたり、各種イベントにも登壇されています。東京にオープンした長浜の観音様ミュージアム(KANNON HOUSE)をデザインしたりstartup weekend Shiga起業家育成プログラムLSAPの審査員をされながら滋賀県との関わりを持たれています。そんな岩嵜さんの言葉で、僕が滋賀をさらに面白いと思うようになった言葉を紹介します。

僕自身は滋賀出身で、東京での仕事はありつつもなるべく滋賀に貢献したいなと思って、Startup Weekendなど色々やらせていただいてるんですが、なぜやってるかというと、今までは「イノベーティブなものが都市部で生まれて地方に伝播する」というモデルだったのが、逆のモデルもあるんじゃないかと思っていて--、地方でしかできない環境や人の条件下で、むしろ都市にはできないイノベーティブなものが生まれて、それが逆に都市に逆流するみたいなモデルがあるんじゃないかと思っているからです。(岩嵜さん)

牧 貴士さん(大津市)

高縞企画代表/VOID A PART共同代表

立命館大学卒業後の2005年に東京で起業された牧さん。その後、Webサービス制作・運営や新規事業開発、スクール事業などを展開され、2014年には地域おこし協力隊として飛騨市に移住、商品開発プロデューサーとして、地域活性の為の事業立上げを支援したのち、2015年ロフトワークに入社。そして去年の2016年に彦根の湖岸道路沿いにアトリエ、カフェ、ラボを併設したVOID A PARTをオープンされました。Webだけでなく空間まで手がけておられる牧さん。起業の経験をもとにこれから滋賀をもっと魅力的で面白くするために今も新しい事業を仕掛けておられています。今後の牧さんに目が離せません。

何でもあるけど何もない滋賀。時代に合わせてもっともっと面白くしていきたいと思います。

※以下のリンクの記事は滋賀の未来を考える上で必見の記事です。

【対談】滋賀県琵琶湖畔の未来のかたちを語ってみよう。VOID A PART共同代表 牧貴士×川井操

林正隆さん(守山市)

所属:「しがトコ」を運営する株式会社プラスエイチワークス代表

大阪を拠点にするIT企業で経験を積まれた後、林さんが立ち上げられたローカルメディア「しがトコ」は、現在、月間100万PV以上の人気ぶりで、Facebookページのいいね数も滋賀県内トップの媒体にまで成長しました。学生の頃に遊びでやっていたことは今は仕事になっているという林さん。現在は、故郷の滋賀にUターンされて2人のお子さんを持つパパでもあります。その他にも、フォトコンテストを開催したり、滋賀県や東近江市のPRサイトも手がけておられます。しがトコのInsatagramでは、息を飲むような美しい写真を見るたびに滋賀を好きになるのでぜひフォローしてみて下さい。

僕らが暮らすこの滋賀は思っているよりも美しい しがトコ

立澤竜也さん(米原市)

所属:株式会社バンアンドアーク 代表取締役 /エンジンプロジェクト&隣町パーラー 統括マネージャー

デザイナーである立澤さんは、新幹線は停まるが何もなかった米原駅の西口に隣町パーラーと言うCafe&Barを立ち上げられた仕掛け人です。この建物の2階にはフリーワクスペース&イベントスペース、3階にはシェアオフィスが作られておりデザイナーをはじめとする幅広い方々がこの空間をハブとして活動されています。

また、立澤さんがと米原市商工会が手がけられた「orite米原」という米原市のECは年間9900万円の流通を記録し、Yahoo地方創生プログラムで銀賞を受賞されています。僕は立澤さんの言葉が大好きなので少しご紹介します。

地方に口だけのプランナーはいらない。実際に行動するプレイヤーかどうか。
地方にいる普通の人が一番凄い。取材もされず表には名前も出ないけど、何十年もしっかりと村や農地を守っている人がたくさんいる。日々の暮らしそのものが社会貢献となり、「当たり前」として生活されている人が一番素晴らしい。

筈井淳平さん(草津市)

所属:滋賀県庁職員、コード・フォー・シガ/ビワコの発起人

県内でのオープンデータ普及活動の第一人者で、2014年に「Code for Shiga / Biwako」を立ち上げました。その年の「びわ湖大花火大会」では、花火の打ち上げ位置や周辺店舗の情報などを誰でも使えるようオープンデータとして開放し、学生など多くの人がアプリを開発して、より花火大会を楽しむ試みを行なっていました。その翌年に転職した滋賀県庁では在住外国人との共生施策に取り組む傍ら、業務の枠をこえて、オープンガバナンスの取り組みについても県内の有志たちと動き始めています。Startup Weekend ShigaLSAPの仕掛け人の一人でもあります。

北川雄士さん(彦根市)

所属:株式会社いろあわせ 代表取締役

北川さんは大手広告代理店で働かれた後にシナジーマーケティングで人事責任者としてキャリアを積まれた後、滋賀県にUターンされました。北川さんが目指されているのは、地方と都会の両方の働き方がある中で働き方を「選択」できる社会です。どちらか一方が正しいと言うよりは、自分に合った働き方や暮らしを選べることがその人の幸福度を上げると考えられています。現在は、滋賀の企業の組織コンサルをされながら、滋賀で働く魅力を伝えるU・Iターンの促進イベントを東京などで行っていらっしゃいます。「ぶっちゃけ(仮)」と呼ばれる誰もがざっくばらんに話せる会を定期的に開催すること就活生から子供を抱えるママまでみんながフラットに集える場の提供を通して北川さんの周りにはたくさんの人が集まっています。

東京や大阪など都会の働き方にもいいところはたくさんけれども、自分に合った等身大の暮らしができるのが滋賀の魅力

まとめ

僕が厳選した滋賀県の若手イノベーター7人はいかがでしたか。まだまだ紹介したい素晴らしい人が滋賀にはたくさんおられます。今回はビジネスサイドに寄ってしまったので今後は、アーティストや農家の方など幅広く紹介していけたらと思っています。

なお、中山郁英さん、牧さん、林さん、北川さんは3月18日、19日に近江八幡市で開かれる「近江の国ミライ会議」のパネルディスカッションに登壇されます。他の方もお時間があれば覗いてくださるようなので、深くお話を聞くチャンスです。興味を持たれた方は、イベントにご参加お待ちしております。

近江の国ミライ会議のページはこちら

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