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満天の星空を求め、長野へ

ダラダラと書くのは写真を貼ってからとして、貼る前に大まかな概要を記しておきます。

あと今回は珍しく沢山写真を貼っています。

この夏、ペルセウス座流星群を撮りに行こうと長野に行く8月13日に予定でした。

ですが台風の影響でどうも天気が怪しそうだったので、好天候を狙うべく急遽荷物をまとめ出かけました。8月11日の朝の出来事。

場所は長野県木曽村開田高原で、機材は
・X-H2+TAMRON11-20㎜
・X-S10+XF16-55㎜
・GoPro HERO7
交換レンズに
・XF70-300㎜
というチョイス。 

では、どうだったか。

こうでした↓

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

天の川とサソリ座 X-S10+XF16-55㎜ 
画面中央の赤っぽい星がサソリ座のアンタレス
天の川 X-S10+XF16-55㎜
天の川と夏の大三角 X-S10+XF16-55㎜
比較明合成 X-S10+XF16-55㎜
↑のGif
北極星 比較明合成 X-S10+XF16-55㎜
↑のGif
天の川 カシオペア座 X-H2+TAMRON11-20㎜
天の川と夏の大三角 X-H2+TAMRON11-20㎜
天の川と射手座 X-H2+TAMRON11-20㎜
北斗七星 X-H2+TAMRON11-20㎜
この構図の写真を300枚比較明合成↓
比較明合成 X-H2+TAMRON11-20㎜
↑のGif
これも比較明合成↓
比較明合成 X-H2+TAMRON11-20㎜
↑のGif
途中からレンズが結露してますね

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ではダラダラ書き始めます。

【撮影地の話①】


目的地は開田高原とするも特に詳しいリサーチをしたわけではなかった為、JR木曽福島駅からバスで40分近くゆられて“木曽馬の里入り口”しました。

木曽福島駅到着
開田高原の観光案内所

到着するとすぐに観光案内所があったため、中に入り、職員さんに目的を告げ、アドバイスを仰ぐと徒歩でも行けるいくつかの候補をあげて貰い、そこに向かうことに。

奥の山は御嶽山

この時点で17時位ですが、撮影地の確認と周囲の状況というのは明るい内に済まさないと、明かりをつけない撮影中にトラブルがおきる可能性が高まります。

スマホとかでライトか何か付ければ良いじゃない?と思われるかもしれませんが、撮影中に不用意にライトを付けると写真に余計な光が入って台無しになることがあるし、せっかく暗さに慣れたのが台無しになったりしてしまいます。

そして他の方もくるスポットだと、それが他の方の迷惑にも繋がりトラブルの原因となることもあるので気をつけます。

明るい内に使うもの、使わないものを綺麗にパッキングしてしまえば特にライトがなくて困ることはありません。

今回の観測地のは入れ代わり立ち代わり車での観測者が来たので、その都度ガンガンライトが入ってきて、撮影場所などの位置取りは写真撮影する人、特にスタートレイル(ぐるぐる回る星)撮る人には厳しい環境でした。

【撮影地の話②】


観光案内場所で後で聞いたのですが、ここ開田高原は日本トップレベルの寒冷地だそうで、冬になるとマイナス20℃までいくこともあるという場所でもあります。

開田高原の個人的な印象は“秋”でした。

コスモスが咲いていたりトンボが飛びかっていたり、ちょっと早い秋を感じました。それでも流石に昼は暑かったですが。

その暑さの影響もあって、今年はやぶ蚊やブヨが殆どいないということも後で聞きました。

ヤフーの天気アプリで事前に最低気温を調べていましたが、予想気温は20℃であったのに対して、実際の気温は13.8℃となかなかの寒冷地っぷりを発揮しており、8月にして寒い夜を体験しました。

朝の様子

【星の撮影に準備したものの話】


・ルーペ
ピント合わせのための小さいルーペを購入して使ってみましたが、使用した感じとしてはあまり有用性を感じませんでした。 まだまだ今のところは必要なさそうです。

・蓄光シール
夜間での三脚位置の確認にダイソーで買っておいたもの。 あまり期待していなかったものの、三脚の脚の開き位置をパッと確認するには物凄く有用でした。  

・モバイルバッテリー
レンズヒーターのために5,000mAhを2つ購入しましたが、実際使ってみたところ10,000mAhを2つの方がよかったかなと思います。 撮影を本格的に始めた21:30頃からすでに結露し始めていたので、小まめにヒーターの電源を切り替えるにせよ十分な容量は欲しいところです。

・ソフトフィルター
今回購入したのは、Kenkoのプロソフトンクリアでしたが、今回は星座なども撮っていたので、星が滲むのはとても有用でした。 風景が滲むのはデメリットですが、今回は風景がメインとなるのが無かったので気になる点がありませんでした。

・マスキングテープ
今回一番利便性を感じたのがカモ井のマスキングテープ。 ピントの固定から始まり、機具のランプの灯りを遮光するのにめちゃめちゃ便利でした。 普段使っている分には気にならないカメラのランプの点灯も、暗い中での撮影中はものすごく気になります。 カメラやレンズヒーターのランプを遮光したのに使いましたが、コードを束ねるのにも使えるし、これから必携のアイテムです。

・銀マット
撮影に直接関係するものではありませんが、今回のMVPアイテムです。 かさばるのでコンパクトチェアにしようか迷いましたが、寝転がって観る満点の星空は没入感が最高でした。 さらに13.8℃の気温にも、包まることでしのぎ切ることが出来たので、持って行って本当に良かったです。 朝、乾かして付着した汚れとるの面倒くさかったですが。

【カメラの話】

GoProが今回いまいちでした。
ISO感度設定をもう少しあげておくべきだったのと、バッテリーが自然にどんどん減っていて驚きました。

バッテリーに関しては100%で家を出たのに、いざ現地で確認すると70%、撮影前に確認すると48%と減っていて目を疑いました。

まあバッテリーの劣化もあるし、そもそもが星を撮るのがメインのものでもないので、そこまで文句はありません。

カメラに関していえば、カスタム設定でスタートレイル用と星景写真用に分けていましたが、わざわざ分ける必要はなかったなと思いました。

またこれまでUSB給電/充電が出来ることからあまり必要性を感じていませんでしたが、即効性やポータブルバッテリーを他に使うということを考えると、星をがっつり撮るのであれば有用だなぁと考えが改まりました。

今回天の川を多く撮りましたが、こんなに撮れるものなんだと撮影中とても興奮していました。

星座もよくわかったので撮りましたが、天の川があるおかげで夏の大三角、とりわけハクチョウ座が好きなので大満足でした。

昔々にフィルムカメラで何となく夏の大三角を撮っていた頃を撮影中思い出しましたが、今の自分が同じようにこうして夏の大三角を撮っているというのは感慨深いものがありました。

車のライトなどの問題で、撮影場所、撮影方法に制限がありました。スタートレイルが好きな自分としては長時間撮影中の車のライトが気になりますが、そこは頭を借り換えて、Gifな変換してタイムラプスムービーにすればいいやと割り切りました。

長時間まわした割には一枚も流れ星入らなかったのは残念ですが。人工衛星はめちゃめちゃ写りました。

レンズに関してはXF16-55㎜、TAMRON11-20㎜の殆ど広角端しか使いませんでしたが、写りに何の不満もなく大満足でした。

あまりに空が広すぎるので、魚眼レンズが欲しいと思ったり。

【撮影地の話③】


開田高原は木曽馬という在来馬を見て、触れ合える場所でもあります。

今回撮影さていたのは木曽馬の里という場所で、こちらでは乗馬体験なんかも出来るそうです。(訪問した時間帯が悪かったので木曽馬の里では木曽馬を見ることが出来ませんでした)

観光案内所の近くでも木曽馬がいたのでそちらを貼ります。

かわいい
かわいい
木曽馬の里から見える御嶽山

お世話になった開田高原ですが、活動時間、活動内容的に殆どお金を落とせなかったので、せめてもと思い、バスの待ち時間に郷土館も訪問しました。

小さな展示室でしたが、特に木曽馬の歴史的な背景がよくわかり勉強になりました。


と、こんな感じで長野遠征やってきました。
予定を急遽変更してでの結構でしたが、思い切って行動して良かったです。

また、長野へ遊びに行きたいなぁ。



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