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禁酒したことがある人は禁酒しづらい

なんだか、変な表現ですが、ふと思ったこと。

禁酒ってだいたい自分が飲みすぎたときに、1日とか3日とか1週間とかはたまた1年とか。自分の意志で禁酒することってありますよね。
こういう経験がある人は2つ間違いを犯してしまいがちです。

1.自分は意志が強くないという間違い

再三書いていますが、禁酒や禁煙に意志力は要りません。
自分の意思で決めた禁酒は大体失敗します。飲みたい→我慢。この連続ですから、本人にとってそれは辛い体験としか脳に刻まれないです。

しかも失敗すると後悔にさいなまれ、「自分は意思が弱いから飲んでしまう。もうどうにもならない」とまで考え方が変わっていきます。

これはとても切ないことで、意思の弱い自分というのが自尊心の欠如となり、対して周りがとても怖く見えてきます。周りも勘違いしているので、飲み過ぎはお前の意思が弱いからだ!と強くあたってきます。

失敗体験は積み重なると「それが普通」の状態になってしまうので、病院に行ったとしても、どうせまた飲んでしまう。という考えが固定概念となってしまって本当に飲んでしまいます。

2.自分はいつでも禁酒できるという間違い

1に対してこれもかなりやっかいです。
1は失敗体験ですが、2については成功体験です。これも禁酒出来たという経験。特に1年以上飲まなかったという経験はかなり強く残り、いつでも1年位禁酒できる。だから今は飲んでも良い。という考えになってしまいます。

また、久しぶりのお酒がとてもうれしく感じてしまうので、より「お酒なしにはいられないよね。」という神経系が出来上がってしまいます。


どちらも全く飲まない人はわからないかもしれませんが、これを読んでいる方には身に覚えがあるのではないでしょうか。。

1については比較的若い方。2については比較的高齢の方に出やすい考え方だと思います。

禁酒には1から100までのレベルがあるわけではなく、0か1かしかありません。
禁酒をすると決めた瞬間から一生飲まない。ありがとうお酒。という卒酒の考えが重要になります。

え、一生飲まないなんて、もったいない?そう考える方はすでにお酒の洗脳を受けています。(多分ほとんどの人が)

一生懸命働いたあとに飲む格別な一杯ほど危険なものはありません。
これは非常に強い快楽体験となります。

これをまず、一生懸命働いたあとにお酒ではなく別のもの(クラッシュアイスでキンキンに冷えたコーラや、いつもなら高いと思う極上のミルク)などに代替してみましょう。

あれ?飲まなくてもこれで良いかも。と思えるものが見つかったらアルコールから一歩引くチャンスです!

お酒を飲んでいることより、お酒を飲まないでいられることを楽しみましょう。

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