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【5】「webで稼げるライター」の条件とは。
メディア運営を行っていると「webライターには稼ぐために、どんなスキルが必要ですか?」と聞かれることがある。
なるほど。
確かに、一般的には「ライタースキル」は明確になっているとはいい難い。
例えば、Googleで「ライター スキル」で検索すると、検索1位に「この記事」が出てくる。
Webライターという職業は『誰もがなれる』チャンスがあります。
私たちは小さいころから作文や感想文、論文など、誰もが一度は文章を書いた経験があります。
Webライターは文章を書くことの延長線にあるため、特別なスキルがなくても誰にでもチャンスがある仕事といえるのです。
この記事では「webライターは特別なスキルがなくてもなれる仕事」と言っている。
では、どんなスキルが必要かというと、具体的には「物事を正確に伝えられる文章スキル」と「相手がなにを知りたいか読み取るスキル」らしい。
Webライターに必要なスキルは物事を正確に伝えられることです。
自分が伝えるべきことを文章を使って正しく表現できるか、その文章力のスキルは必要です。
見落としがちですが、相手が何を知りたいかを読み取るスキルも大切です。
相手が何を知りたいかがわからないと、物事を正確に伝えることもできないからです。
もしかしたら、世間的には「webライター」というのはこの程度の認識なのかもしれない。
だが、実情を知る人からすれば、上の意見は完全に見当外れのことばかり言っていると感じるだろう。
少なくともBooks&Appsから仕事を出している、一本あたり数万円以上の原稿料をだす書き手たちの「ライタースキル」とはまるで別だ。
webライターに求められるスキルは、本質的には「文章力」ではない
では、Books&Appsが考えるライタースキルとは何か。
身もふたもない話からしよう。webライターに求められるスキルは本質的には「文章力」ではない。
webライターは作家ではないし、新聞記者でもない。究極を言ってしまえば、文章力は「あったほうが良い」という程度だ。また、「ライター経験」も必要ではない。
むしろ経験者に多く見られる「客観性重視」とか「洗練された表現」とか、変なこだわりが染み付いてしまっている方が良くない。
なぜか。
決して文章力を軽んじているわけではないが、「文章を整える」仕事が、ライターでなくてもできるからだ。極端な話、編集が頑張ればなんとかなってしまう。
「だったら、ライターに求められるスキルは何なんだよ」と思うだろう。
では正解を言おう。
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