今この瞬間を生きる

「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」の要約・書評です。

原因論は存在しない

原因論とは「過去のトラウマや未来への不安があるから、何か行動することができないと考えること」と個人的には解釈しています。

「学校に行くのが不安だから、不登校になる」のではなく、
「自分の存在を認めてほしいから、学校に行かない」。
人は理想の状態になるために、理由を作り出すという考え方です。

本書ではこの原因論を否定しています。

私も営業をしていた時に、電話で明るく話せていないという問題がありました。
「自分には営業は向いていないと」思い込んでいました。
しかし
「自分の話を聞いてもらいたくない」
「会社の中で自分の存在感を出したくない、目立ちたくない」
という心の中のある裏の目的に気づきました。
その目的を達成するために、明るく話さなかったのではないかと思います。
原因としては、周りの人たちと打ち解けられていなかったのがありました。

このように人間の抱えている問題は「〇〇だからできない」のでなく「〇〇のためにやっていない」ことが多いです。

今この瞬間だけを真剣に生きる

この原因論の否定から学ぶことは「人生には今しかないから、今やっていることに真剣になろう」ということです。

私も仕事でミスをしたり、怒られたりしたときにいろいろと考えてしまいました。
「自分はこういう人間だから、この仕事は向いていない」
「自分にはもっと向いていることがある」
今思えば不貞腐れて、できない自分を守ろうとしていました。

確かに適正はあると思います。
全てが完璧にできる人もいませんし、何もできることがない人もいません。

ですが人生には今この瞬間しかありません。
過去や未来のことを考えても何も変わりません。

今やっていることに真剣になるには、もっと勉強が必要だと思っています。
まずはできることを増やして小さい成功を掴む。
もう仕事に慣れてしまったのであれば、やったことな仕事をやらせてもらう。

「自分はこういう人間だから」と過去をみたり、「本当はこういうことがしたい」と未来をみているのは、「今、この瞬間」を真剣に生きていない証拠です。

「こうしておけばよかった」と思うことがあっても、自分で選んだことであり、人生の時間を使っているのだからこそ、
今、この瞬間を真剣に生きましょう。

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