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氷の海を漂う

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日の出前にホステスを出てアムール湾へ。

海水浴を楽しんでいた海岸線も今は氷に覆われている。ワカサギ釣りを楽しむ人々に会釈をしながらひたすら歩き続けた。

行こうと思えば対岸まで行けるそうだから驚きだ。

周囲のサウナから出てきた人達は凍えながら氷をくり抜いたところにできている海水のプールに飛び込んでいる。

これがウラジオストク流なのだろう。

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氷点下の外気にさらされたカメラが結露しないように守りながら、以前よく通ったカフェで冷えた身体を温めることにした。

寒冷地での機材の取扱は故障に繋がるため慎重に行わなければならない。一歩間違えば大切な機材がジャンク品になってしまう。

このカフェで仲良くなったバリスタのマリは今は別の店で働いているそうだ。メッセージを送るとすぐに新しい店を教えてくれた。

偶然にも泊まっている宿のすぐそばだった。今日はミーティングで忙しくほとんど話すことができなかったが、また滞在中にモーニングでも食べに行こうかと思っている。

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日が暮れてきたので、街を見下ろせる場所へ足を運ぶ。前回の旅では天気がぐずついていた展望だったが、幸運にもマジックアワーに恵まれた。

階段を登って行くと空港からタクシーを乗り合わせた青年とばったり再会した。彼はこれからイルクーツクを経由してモスクワまでシベリア鉄道に乗るそうだ、わそのままほ北欧に抜けて西周りにヨーロッパ、北米を周回するルートを1ヶ月で進むそうだ。

久しぶりに僕も長旅がしたくなったよ。


【撮影機材】
HUAWEI P30 Pro

写真家
塩川 雄也(しおかわ ゆうや)/ Yuya Shiokawa
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Mail : yuyashiokawa1988@gmail.com
Web : yuyashiokawa.com

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