起業よりも大切なこと

VCは誰にでも起業を煽るひとだと思うひともいるかもしれませんが、私はあなたが起業しようがしまいがどちらでも構いません。あなたという人間そのものには物凄く興味がありますが、あなたが目的を達成するための手段についてはとやかく言う気がありません。

だから「無責任に失敗するリスクがある起業を煽るやつは悪だ」とか「これだけ簡単に会社設立や資金調達ができるときに起業しないのは損だ」という議論にもまったく興味が持てません。

起業をすべきかすべきでないかの二極で考えるのにはちょっと違和感があるし、その前にもっと個々人が考えることがあると思う。

起業を考えてるひとには聞いてみたい。あなたは何のために起業するの? あなたにとっての起業って何? あなたにとっての成功って何? あなたは起業しないと成功しないの?

あなたにとっての成功は、会社を売って10億円を手に入れてエンジェルになること? 親や友人を見返したい? 自分の名前が入った建物や学校をつくること? 芸能人と付き合いたい? その全部?

「今の」「自分にとっての」「成功」ってなんだろう? 

冷静に考えたら「あなただけの成功」を手に入れるための手段が「今」「起業だけ」であるはずはないことは分かるはず。

私は成功したいひとを仕事かどうかに関係なく応援したいと思うけれど、それは必ずしも起業じゃなくても良いと思ってる。手段としてであれば就職でも転職でも、留学でも、他にもいっぱいあると思うけれど、何でも良い。

そして考えるべき「成功の定義」はすごく難しい。即物的な成功もある。でも目的いっとき達成してもすぐにもっと強い欲求を持つかもしれない。はたまた満足して無気力になるかもしれない。

成功は状態でも良いかもしれない。毎日笑っていられることや、ただ生きているだけでも成功なのかもしれない。

私たちは生物学的には遺伝子を運ぶ容れ物でしかないと考えれば、すべての個体が死滅しなければ人類としては成功なのかもしれない。

何が言いたいのかというと、誰もあなたの成功を推量したり定義できないし、ましてや押し付けたりその邪魔なんてできるわけがないということ。

それに、世間的な成功は全否定だぜ(仙人的な?)、ってアンチな生き方もその状態が目論見通りに保てているのであれば、そのひとにとってみれば成功と言えるだろうから、結局のところ、自分の成功をイメージできないひとはひとりもいないんじゃないだろうか。

というか、もうね、一人ひとりが違う宗教の教祖で良いんじゃない? くらいに思ってる。

私が思う、起業よりも大切なこと。それは自分だけの成功を思い描くこと。求める成功の姿が時とともに変化したとしても思い描き続けること。その一点において自分を信じ続けてあげること。

自分の成功の定義は自分で決められます。もし、決められないと思ってるのなら、それを邪魔しているのは自分で設定した思考の枠。これを壊すしかない。

自分にとっての成功、もしかしたら幸せという言葉でも言い換えられるかもしれないけれど、それを追求することを誰も阻むことはできないし、誰も教えてあげることはできないのだから。

もちろんあなたの成功のためには起業が必要で、さらに相性やステージやタイミングが合って、私がVCとしてお手伝いできることがあれば、それは私にとって嬉しいことだけれど。

でもね、とにかく、身近な家族・友人の言葉や、SNSの向こう側のキラキラしたように見える他人の生き様や、権威があるように振る舞うメディアやキャラ付けに邁進する論客の言説に、憧れたり、嫉妬したり、悔しがったり、と心を乱すだけでなく、成功の定義すらを彼らにおもねるのはもうやめませんか? 

あなたにはあなただけの成功があるはずですよ。


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