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珈琲と過ごす時間

珈琲と一緒に居る。
ここで過ごす時は、いつもそうしている。

キャッシュレス決済の珈琲メーカーで深緑色のボタンを押すと、程なく珈琲の香りが辺りに漂う。
深緑色のボタンに書かれた珈琲の産地に思いを馳せながら、席に着く。

ひと口分の珈琲をゆっくりと飲んだら、文庫本を取り出し、読み始める。
珈琲の香りで、頭を読書モードに切り換え、本の世界に入っていく。
珈琲は、ゆっくりとゆっくりと、時間をかけて飲む。

そうするうちに作品の着想を得たら、本を閉じて、スマホで書く。
書き上げられたら、公開もする。
珈琲が残っていれば、作品を書いた私を労う意味で、飲み干す。

珈琲と過ごす時間がくれるもの。
大切にしながら生きていこう。

***

小牧幸助さんの個人企画「#シロクマ文芸部」参加作品です。

今回は小品文を書きました。
完全セルフサービス式のカフェでは、こんな感じで過ごします。

小品文とは?


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私のコーヒー時間

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