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猫と海とレモネードがくれた恋

恋は猫の看板があるレモネード専門店で始まった。

初夏の頃、海を見たくて郊外へ行くと、浜にレモネード専門店があった。
オリジナルのレモネードが何種類もあるそのお店で、レモネードを作る彼女と出会い、また会いたくなった。

日帰りのつもりだったのに、急遽、宿泊先を探して、部屋で飲む分のレモネードも買い、翌日もレモネードを飲みに行った。
レモネードの美味しさにも、作る彼女にも、強く惹かれたんだ。

2日で全メニューを制覇し、その後、休みのたびにレモネードを飲みに通って1年後、告白して恋人同士になった。

今では、店の看板の猫にそっくりな白猫とも一緒に暮らして、一緒にレモネードを作っている。
猫と海とレモネードがくれた恋。

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小牧幸助さんの個人企画「#シロクマ文芸部」参加作品です。


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