老いても老いても学びたい
留学時代に出会ったメアリー先輩
私は20歳の時、アメリカの大学に留学していました。
在籍していた大学には、授業の単位のことから授業の相談まで、大学のことをなんでも相談できるアドバイザー制度があり、留学生には先輩の学生が専属でついていました。
そんな私にも、その制度が適用されていたのですが、私のアドバイザーは70歳代の女性メアリー。
最初に出会ったときは、教授??と思いましたが、なんとメアリーはぴっちぴちの大学生。
最初はびっくりしましたが、毎日のように会う約束をし、単位の相談や授業のことなど本当によくしていただきました。
メアリーの価値観
アメリカにはサンクスギビングという11月の第四木曜日に行う感謝祭があるのですが、メアリーから自宅で開くサンクスギビングのパーティーに呼んでいただく機会がありました。
そこは、ザ・アメリカのパーティーのような感じで、メアリーの大勢の子供たち(私よりもみなさん年上でしたが)やお孫さんたちが大勢集まって、すごい賑わいでした。
そこで、メアリーになんで今大学生なのか、初めて尋ねる機会がありました。
メアリーは、子育てが一段落して、孫もできて、これから何がしたいか考えたら、「学ぶ」ことがしたかったのだと。
「学ぶことは、本当に楽しい。」「長い人生を生きてきたけど、一生学べることは素晴らしいことよ」と教えてくれました。
今まで、日本の学校では、「学ぶ」というより「勉強」という強いられることのほうが多かった中で、「学ぶ」ことは楽しいことなんだと、初めて教えてもらった気がしました。
学ぶことに年は関係ない
メアリーとの出会いから、苦痛だった英語も少しずつ楽しめるようになり、本をたくさん読み、自ら能動的に学ぼうとする姿勢が増えたように思います。今でも、自ら学ぶ、自ら動くことは大切にしています。
日本でも、時折、新聞でご高齢の方が、大学生や聴講生として学ぶ記事を拝見することがありますが、メアリーの話しでは、アメリカではメアリーの年代の大学生は結構いるとのことでした。確かに、大学に在籍時には多くはなかったですが、時折、目にすることもありました。
大学生になることだけが、学びではありませんが、何歳になっても、たくさんのことに興味をもち、学び続けたいと思わせてくれた出会いでした。
最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。
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