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魔法少女になりました⁈~第一話~     ~リオ~


内来エマ

エマ

私、内来エマ。元気な女の子。普通の女の子だったんだけど。
「僕はルオ。僕と一緒に、世界を救ってくれ‼」
と小っちゃい妖精?みたいなのに言われて世界を救うことになったんだけど。まだ、敵は来ていない。1度も。正直嘘なんじゃないかって思う。でも、敵がいないっていうのは平和な証だもんね。

相内リオ

リオ

”カチカチカチッ”
と気持ちのいい音が響く。この為にパソコンをやって言っても過言ではない。
「わたくしはシズク。わたくしと一緒に、世界を救って頂戴。」
誰?羽の生えた人みたいなちっこい奴だ。誰かの造ったロボットかなと思って周りを見る。
「不法侵入の刑で訴えますよ?」
「わたくしは妖精ですわよ?」
・・・・・・妖精なんているわけない。
「帰って下さい。」
「そんなこと言わずに。ね、リオ君?」
な、私は女だけど、君付けされるのは嫌いじゃない。
「何で私の名前を‼」
「だって、わたくしは何でもお見通しですわよ?」
・・・・・・
「世界を救って頂戴!!」
「はい。」
私はなんだかんだ言って世界を救うことになった。

戦い

「リオ君。」
シズクが私の部屋に入ってきた。
「なんだよ。」
と私。
「敵ですわよ。」
敵?ああ、なんかそういう話もあったな。敵はなんかどこかでみたような見た目だ。
「どうしろと?」
「これで変身するのですわ!」
と言ってシズクが渡してきたのは変なステッキ。上に星っぽいのがついたステッキだ。私はそれを持ちながらくるっと回って見せた。すると、着ていた服が変な服になってしまった。
「魔法よ、我に力を!リオ、ここに降臨!」
と変な言葉も口走ってたし。
「恥ずかし。」
と私は言って、敵に八つ当たりをする。
「イライラしてるから、敵、倒されて。」
と言った。
「倒されてと言われて倒される馬鹿が居るか。ばーか。」
私はその言葉にイラつき(何してもイラつくなあ)、
「馬鹿はどっちかな?敵さん?」
と嫌味を込めて行った。
「なんだと⁈」
「嘘だ、負けるわけない、負けるわけがないんだー。」
私はしっかりと狙いを定めて弓を打つ。
「魔法の弓よ、今こそ狙いを定める時!いけ!ユニコーンの矢!」
とまた変な言葉を言わされた。ていうか、弓、何時から持ってたんだろ?
「弓と矢は、出したい、攻撃をしたいと思ったときにでてきますわよ!」
そっか。もう驚くのにも疲れちゃった。

「じゃあね、敵さん?」
私は敵に最後の挨拶をして、弓を当てた。そうしたら、敵は浄化されていき、自動販売機になった。
「どういうこと?」
私がシズクに聞くと、
「その敵は元々、自動販売機だったんです。」
そうか・・・・・・ってなるかい!
「敵・・・・・・いえ、ブラックギミー軍団は自動販売機を操って戦います。」
ブラックギミー軍団?
「敵ですよ。」
とシズクが言った後、後ろから声を掛けられた。

・・・・・・

「あの、相内さん?」
・・・・・・
「相内さん?」
・・・・・・
「あ・い・な・い・さ・ん?」
・・・・・・
「相内・・・・・・リオさん?」
・・・・・・ダっと私は駆け出した。
「相内さ~ん!」

彼女は誰だっけ?そうだ、内来さんだ。気づかれたくなかったな。
「声を掛けられていたのに返事をしないのはどうかと思いますわ。」
シズク⁈
「シズクには不登校になった子のことなんてわかんないでしょ!わかりたくもないんでしょ!放っておいてよ。」
私の頬に涙が当たった。泣く要素がどこにあったのかはわかんないけど。久しぶりに泣いた。私は走ってシズクから逃げた。

過去~今(天の声?視点)

「お母さん。」
と一人の小学生くらいの女の子が言った。
「何?お母さんは忙しいんだよ?」
その子のお母さんは料理をしていた。.
「お腹が痛い。」
「学校休む?」
「うん。休む。」

女の子がお腹が痛い日は学校のある日だけだった。
「そろそろ学校に行かない?」
とお母さんは言った。でも、女の子は
「嫌だ。お腹が痛い。」
と言った。
「病気かしら?病院に行きましょう。」
とお母さんは心配していった。女の子は嫌そうだったが、病院に行った。

「病気ではありませんね。」
「じゃあ、どこが悪いとかは・・・・・・。」
「う~ん。考えられるのは、心の病気ですね。」
お母さんは考え込んだ。そして、お医者さんにお礼を言って病院を出た。

「ねえリオ。嫌なこと、あったの?」
とお母さんは心配そうに言った。女の子は、
(無いと言ったら無いけど、あるっちゃある。)
と思った。
「あのね、お母さん。友達に陰口を言われている気がするの。」
と言った。お母さんは言う。
「気がするだけでしょ?大丈夫よ。友達は悪口を言う子じゃないわ。」
「でも、他の子が伝えて来たんだよ。」
と女の子は反論する。
「大丈夫よ。」
「でも、・・・・・・。」

そして、女の子はお母さんを説得した。女の子は何時しか、学校を忘れてしまった。正確には、忘れていたかった。

そして、卒業した。
中学生になっても入学式しか学校には行かなかった。
今更行きたくもないのだ。
女の子は頭が良い。家で勉強をしているからだ。
別に高校生レベルの問題だって解ける。
そして今。同級生に会った。女の子の苦手なタイプの同級生に。

リオとシズク

家で私がいると、
「リオ君。逃げないで欲しいですわ!王女命令ですわよ!」
とシズクが言った。王女命令?
「しまった!ですわ!わたくしはマスコットランドの王女なのですわ。ブラックギミー軍団がマスコットランドを狙っていてそれで地球に助けを求めに来たのですわ!そこに居たのがリオ、貴女ですの。(ホントは、リオを・・
・・・。)」
と焦っていった。
「で?なんか用?」
「リオ君、この件は済まなかったと思っているのですわ。わたくしだって不登校みたいな時がありましたの。後、挨拶をするのは基本中の基本!ですわ!わたくしのパートナーが基本中の基本を知らないなんて嫌ですわ!だから、エマさんに挨拶でもしてきなさい!」
シズクが?
「相内さ~ん!」
え、内来さん!
「こ、こんにちは~。あはははははは。」
と言った。あはははははは。っていうのは愛想笑い?だからね!←(愛想笑いの意味を知らない。)
「こんにちは、相内さん。」
と内来さん。私は、
「さ、さようなら~。」
と逃げるようにして家に帰った。
「何か、嫌われることをしたかな?」
と不安そうにエマがつぶやいたことは、誰も知らない。
(もしかして、あの子かな?)
とリオが思ったことも誰も知らない。

ルオとシズク

「あら?ルオさんではないですか!奇遇ですね。」
とシズク。
「シズク様!お城をほったらかしというのはどういうつもりですか?」
とルオ。
「いえいえ、わたくし、お父様とお母様に任せましたわよ。」
とシズク。
「いい加減、それを辞めなよ。」
とルオ。
「そうですわね。ルオさん、人間界はどう?」
と仮面を脱いだシズク。
「そうだね~。順調だ。」
と強気になったルオ。
「会うこと、あるかしら?」
と仮面を被りなおしたシズク。
「あると思います。シズク様。」
と弱気に戻ったルオ。
「「会えることを楽しみにしているわ(しています)。」」
そして、ルオとシズクは自分の家・・・・・・じゃなくて、パートナーの家へ行った。
ちなみにだが、ルオとシズクは王女と部下の関係だ。



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