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=読書感想文=考え方のコツ 松浦弥太郎

最近自分を見直すことの大切さについて書かれていることが多いので、そのコツがないかと思って物色していると、松浦弥太郎さんの本が出てきました。好きな人です。100の基本を始め、定期的に読んで、乱れた生活を立て直したり、モノへの愛着、こだわりを見て物欲に駆られたり、、、とても影響を受けていると思います。

その弥太郎さん(友達ではありませんが、馴れ馴れしく勝手にこう呼んでいます)の思考術について書かれているとあれば、読まないわけにはいきません。

いいアイデアが出ない、自分を知りたい、ごちゃごちゃした頭の中を整理したいという人にオススメです。

–この読書感想文の読み方–

本の中から、気になった言葉(文章)を引用しています。「 」の部分です。本を純粋に楽しみたい方は、ここを読まずに本を入手されてください。
「→」は、私の感想です。

読んだ人によってそれぞれ心に刺さるポイント、文章が違うと思います。
読んで見たいと思ったら、実際に読んで、再びこの文を読んでいただき、
私の着眼点との相違を楽しんでもらえれば幸いです。

そして、あなたの新しい発見や問題の解決のヒントになったら嬉しいです。

–スタート–

「午前中に1時間、午後に1時間考える時間を作る。」
→思考だけの時間です。毎日この時間を持つそうです。いきなりハードルが高いですね。でも、やって見たいと思います。

「なぜ、なに、なんだろう、と諦めずに何日かかっても考え続ける。」

「しかし、ここで Google などのインターネットの検索エンジンを使ったらたちまち答えらしきものが無数に出てきます。そうなるとどんどん自分で考えることをしなくなります。」

「大きな白い紙を用意しましょう。僕は僕はいつもA3を使いますが B 4でも構いません。
 最初に紙を机に置きます。そのまま自分の目の前にある白い紙をじっと見つめます。
 しばらく紙を見つめ心が落ち着いてきたら思考のプロセスに踏み出します。
 考え始めたところで、すぐに答えは出てきません。決して焦らないように。色々な考えのかけらがポツリポツリと認めもなく浮かんでくると思います。
 単語でも雰囲気でも浮かんできた断片をとにかく白い紙に書いて行きましょう。
 考えのかけらをひたすら白い紙に書いていくとだんだん自分の頭の中の景色が視覚化されていきます。
 最初はバラバラのキーワードですが紙に書き出したものを見て行くとつくつかが繋がります。
 この一連の作業が思考の基本的プロセスであり訓練です。」


やってみました。1時間時間を取るのはかなり難しいのですが、自分なりにアレンジして、毎日5分でも10分でもするようにしました。
時間がない日は、食事を抜いてでも続けました。

まず、A3、B3のノートを持ち歩くのは困難です。探すとありそうで周りにないものです。簡単にできなければ続きません。

そこで、ちょっと小さいのですが、A4コピー用紙を使いました。どこでもありますし、会社のコピー機から抜くこともできます。

5枚から10枚程度クリアファイルに入れて、持ち歩きます。

時間ができたときに、机に向かいます。静かに目を閉じて、その後、深呼吸、そして白い紙を見つめます。そのあとは松浦さんと一緒です。思いついたことをどんどん書いて行きます。そして時間になったらやめて、書いた紙は、Evernoteのスキャン機能を使って、取り込みます。

そして、紙を捨てます。一切のインターネットや外部からの影響を切断して、紙に向かうということが、とても新鮮で、心が落ち着きます。もうこれは、瞑想ですね。1週間くらいして、書いた紙を見返して行くと、不思議とつながる点が見えてくることがあります。こうして新しい考えがまとまることが多くなりました。一人で紙に向かって、ただ座るなんて、時間が勿体無いと思いましたが、やってみると大変生産性の高い作業でした。これはオススメです。

最近は、この書き出し瞑想(勝手に名前をつけました)をしないと落ち着かないようになってしまいました。

「一考二案を基本とする。A案と B 案をもとにしてC案を考える。」

「仕事であれば、誰が、何を、いつ、どこで、どのように、いくらでやるか。5W2H」

「誰でもよくわかる、誰にでも親しみのある、誰にとっても当たり前に近いこと、これが僕の中では良きアイデアの条件となっている。」

「人混みで得られるのは経験であり、ものすごい量の情報です。」

「最高の成功も最悪の失敗も常に考えておくのが仕事の鉄則。」

「想像力を鍛えるといっても難しいことでありません。日々の生活の中でできることですし、むしろ毎日の暮らしに取り入れたほうが効果的です。」
→どこでもいつでも、経験であり、情報収集という意識が素晴らしいですね。つい移動中や、待ち時間ができると、時間が勿体無いと思って、携帯を見てしまいますが、そういう使い方はむしろ勿体無いですね。こういう時こそ、一緒に乗っている乗客や周りの人を観察するべきですね。

「アイデアを具体的にしていくときも想像力が必要です。「例えば?」を色々なバリエーションでできるだけたくさん作ってみるのです。このアイデアは音楽に例えるならどういうもの?と言った具合に。」

「もし自分だったらと想像することは良い訓練であり大切なことですが 、自分はこうだと考えることとは本質は相反するものです。」

「人を幸せにすればその仕事には利益が生まれる。」
→これは私もビジネスをするにあたっていつも考えています。

「想像力を養う訓練。習慣の一つは観察すること 。習慣の二つ目は良き生活習慣です。早寝早起き、腹6分目、運動、休息。」
→松浦さんのすごいことは、当たり前のことをきちんとずっと継続するところですね。早寝早起き、腹6分目、運動、休息なんて当たり前ですが、ちゃんとできている人がどれだけいるかです。毎日意識したいと思います。でも、腹6分目は腹八分目のミスタイプではなくて、腹6分目なんですよね。相当ストイックな人ですね。

「目の前にあることをしっかり務める。文筆業、古書店の経営、雑誌編集長、僕のやってる仕事はどれもこういったことがしたいと夢見てたどり着いたものではありません。」

「人との出会いによって生じる計算できない変数みたいな出来事が重なり、化学反応に近い状況で生まれました。」

「今、自分が与えられている仕事の中で、人に喜んでもらえることに集中する。夢仕事にこだわるのはやめて、「今日は何をして人を喜ばせようか?」と想像することに注力する。」
→本当にすごい人ですね。暮しの手帖の編集長をしている時くらいまで、松浦さんらしいと思っていましたが、クックパットやユニクロの仕事まで始めているので、どうしたのかなと思っていましたが、きっと、人に喜んでもらう仕事という面と、人とのつながりで、この仕事をしているのでしょうね。確かに、松浦さんらしい、仕事をしておられるようです。

「僕が思うコミュニケーションの基本とは、いつも幸せな自分でいること。」

「あなたが良きコミュニケーションを願うなら、第1には自分を願みて「いつも幸せな自分でいるだろうか?」と問うてみましょう。第二には自分の人間関係を願みて 「自分の嬉しさ喜び幸せは人と会うことで増幅されているか?」と考えてみましょう。
→なるほど、まず自分が満たされていないといけないということですね。

「大人として日々を過ごしていれば、悲しいこともあるし、辛いこともある。それを承知の上でコミュニケーションのルールとして、自分の感情をコントロールする術を学びましょう。」

「自分の感情をコントロールする最良の策は「いつも幸せな自分だと考える」ことです。「いつも幸せな自分でいる」ことは難しいけれど、これは誰にでもできます。」
→最近の課題ですね。なぜかとてもイライラしやすいです。どうやってコントロールするか研究しています。この方法は、やって見ますが、ちょっと難しいですね。

「本当に成功したいなら、不安や恐れで人の共感を呼ぶなど、ゆめゆめしてはならないことです。」
→いつも幸せです。満ち足りていますという態度を示すということらしいです。そういう人には、いい話が来るということです。確かに、貧乏で悲惨なんですと言い回っている人に同情はあっても良い仕事はこないですね。

「人脈としては、一生付き合える相手が10人いれば十分です。友達ではありません。あなたという人間を信頼してくれる人達です。」

「お願い事の作法3つ
1. タイミングをはかること。
2. ギフトを忘れないこと。手ぶらで人に頼まないように心がける。
3. 入念な準備。あなたが必要ですきちんと伝わるように徹底的に相手を知っておかなければなりません。
最後に相手が断りやすい状況も作っておくことです。」

「一人の時間を大切にすることが人脈を深める第一歩である。」
→新鮮な考え方ですね。一人の時間を大切にして、自分を高めることによって、本当に重要な人脈を広げることができるというようです。やたら、あちこち顔を出して、名刺配っても、本当に重要な人脈はできず、ただ忙しいだけになりそうですね。

「時間はお金と同じように「消費」「投資」「浪費」の3種類があるという意識を忘れてはいけません。」
→これは大事ですね。この時間は、ただ浪費しているとか、この時間は投資になっているとか意識することによって生活が変わりそうですね。

「やるべきこと、やりたいことはすべてリスト化する。」

「何と言っても仕事に欠かせないのは集中力です。集中するために一番大切なのは、リラックスすることです。 ずっと集中しようとするのではなく、意識的にリラックスの時間を取ること。」
→いつも目から鱗ですね。集中しきれないで、だらだら長時間仕事するより、メリハリをつけたほうが、仕事の質も高く、そして、早く終わりそうな気がします。やって見たいと思います。

「時間割を作る。時間割を作って安心する一方で、毎日、時間割通りにきちんとこなしていくと、全く変わらない日が続きます。この、淡々とした日々の積み重ねに、人は不安になりますが、「仕事とはそういうものだ」というのが僕の結論です。」

「毎日変わらない当たり前の仕事をずっと継続することが、自分の仕事のクオリティを高める一番の近道だと信じています。」
→当たり前のことを当たり前にする。ずっと意識していることですが、これが一番難しい。これからも頑張っていきたいと思います。

ーーまとめーー
やっぱり、松浦さんは好きですね。憧れの人です。お会いしたことはないので、実際の人はどんな人かわかりませんが、少なくとも松浦さんみたいになりたいと思う人がこうしてたくさん出てくるというのはいいことだと思います。

最近、松浦さんは、ユニクロにまで、寄稿しています。
影響を受けている私は、松浦さん推奨のチノパンとかシャツを購入しています。

この品質で、松浦さんのお墨付きで、この価格?びっくりです。

消耗や汚れも考慮して、3本くらいはまとめて購入しています。シャツもまとめて購入しました。
ズボン3本、シャツ2枚で、1万円です。

ロボットが作っているのでしょうか?現地で生産している人は、きちんとした対価を得ているのか心配になってしまう価格です。でも、松浦さんのお墨付き、そして、柳生さんのユニクロですから、きっとみんな幸せになっているのでしょう。

芸能人は全く知らないのに結構ミーハーな自分でした。

話が逸れましたが、松浦さんの本を読むたびに、毎日丁寧に生きようと思います。意外とすぐに忘れてしまうことなので、定期的に読むと思い出すことができます。おすすめです。

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