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=読書感想文= 死ぬほど読書 丹羽宇一郎

基本的にPC関連が好きなので、PC Watch の連載「実録! 重役飯」を読んでいました。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/executive_dinner/

そして、その中でも、NVIDIA日本代表 大崎真孝さんの記事が面白く、この人が読んでいる本の中に乗っていました気で購入しました。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/executive_dinner/1021297.html

読書推奨派?としては、大変心強い本です。

普段読書をしない方、これから読書を始めようと思っているけど、読書ってそんなにいい?という方、すでに相当読んでいるけど、読書を再認識したい方にオススメです。

–この読書感想文の読み方–

本の中から、気になった言葉(文章)を引用しています。「 」の部分です。本を純粋に楽しみたい方は、ここを読まずに本を入手されてください。
「→」は、私の感想です。

読んだ人によってそれぞれ心に刺さるポイント、文章が違うと思います。
読んで見たいと思ったら、実際に読んで、再びこの文を読んでいただき、
私の着眼点との相違を楽しんでもらえれば幸いです。

そして、あなたの新しい発見や問題の解決のヒントになったら嬉しいです。

–スタート–

「無知の知を知る
人間にとって一番大事なのは、自分は何も知らないと自覚する。」
→難しいのですよね。やはり、知っていることになると、それ知っているよとなって、口を挟んだり、知ったようなことを言ってしまいます。知っていても知らないと考えることができるかどうかは大事ですね。

「情報は考える作業を得ないと知識にならないからです。 読書で得たものが知識になるのは本を読む行為が往々にして考えることを伴うものだからです。」
→参考になりますね。本を読んで、なるほど、そうだというのも多いのですが、ここは本当にそうなのかな、なぜなんだろうという深読みしていくというのも大事ですね。

「本は言ってみれば、人間力を磨くための栄養です。草木にとっての水のようなものといえます。」
→素晴らしい。今までやってきたことが肯定されているようで嬉しいです。

「私が本を買う決め手とするのは、目次です。」
→これもいいですね。帯とかは、いかにもキャッチーで、刺激的なことを書いていることが多いのですが、その先、目次をしっかり見ることは大事ですね。

「芥川賞は小説の最高峰の賞ですから、時代のエッセンスのようなものが含まれているかもしれないし、現代人の深い心理を学べるかもしれない。」

「雑誌で定期的に購読しているのは、経済誌の週刊エコノミストと月刊誌の文藝春秋だけです。この2冊は隅から隅まで読むことにしています。」

「海外の雑誌でも、 Bloomberg businessweek だけは定期的に目を通しています。 これには日本のメディアが伝えない情報が掲載されているので、関心がある記事だけ拾い読みしています。」

「小説を現実とはあまり関係ないフィクションとして片付けず、そこから人間がどういうことを考えたり行動する生き物なのか、歴史はどうやって作られるのか、と言ったことを学ぶ。このような考える読書をすることで得られるものは大きく変わってくるはずです。」

→小説が出てくるとは意外でした。私は、基本的に小説は読みません。娯楽のような感じがして、楽しむことに後ろめたさを感じていたので、読むとしても英語の小説で英語を勉強しながら読んでいました。小説にこんな見方があると思いませんでした。これからは、少し読んでみたいと思います。少なくともこれで罪悪感が減っていいですね!

「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ と言いますが、私は怪しいと思っています。」

「私は賢者は「自らを律し愚者は恣にする」といい変えたい。」

「本は食べ物と一緒です。食べ物は美味しいといくらでも食べたくなりますが、嫌なものを出されたら食欲がわかない。ですから自分で面白そうなものを見つけて読む。それが基本だと思います。」

「集中力を持って読書するには自分で締め切りを設定するといいと思います。この経済書は2時間で読むぞとか、、、」
→これはありますね。私が図書館で本を借りるのが好きなのは、読む締め切りがあるからです。購入した本は、いつでも読めるという感覚に陥ってしまって、後回しになってしまいます。

「借りるのとは違って、身銭を切って本を手にすることは、そういう重みがあるのだと思います。」
→私は、これに関してそう思ったことはないです。図書館の本でも友人に借りた本でも、しっかり読めるものは読めますし、お金を払ったからと言って、すぐに読まなかったものもたくさんあります。

「感情は色々な形で発散させた方がいい。理性ばかりを働かせていたらバランスが崩れるので、感情も動かす必要があるのです。」

「人間の感情は一方向に偏ることがあります。ですから、仕事なので緊張した状態が続いていれば、リラックスしたり、泣いたり、笑ったり感動したりと、感情をいい形で動かすことができるといいのですが本はまさにうってつけです。」
→最近更年期なのか、ちょっと感情のコントロールが難しいと思う時があります。特に育児に関して、全く思い通りにならず、大人同士ではありえないような理不尽な要求をされることがあり、そういうときにイライラしてしまいます。違う形で、感情を動かす必要があるんですね。

「人の失敗事例が役に立たないとすれば、仕事で大きな失敗をしないためにはどうすればいいか?人間は失敗する動物です。最もいい方法は、絶えず「小さな失敗」をしていくことだと思っています。一つの大きな失敗や重大事故の裏には、29の小さな事故が隠れており、更にその裏には300のヒヤリ・ハットとなるような軽微な異常があるという。」
→なるほど、どれだけこういうことに敏感になっているか、小さな変化に気づくかですね。

「自分の失敗をテーマに書いた本は、「こうして自分が蘇った」という著者の自慢話です。」
「人は自分のことを書くとき、大抵よく見せようとします。」
「ある程度割引読んだ方がいい。」
→自伝系の本に関してです。自伝は、本一冊で、その人が生きたエッセンスのほんの一部でも得ることができます。何しろ人生は一回ですから、何度も波乱万丈、九死に一生得ていたら、大変です。なのでこの手の本は結構読みます。でも確かに、100%で読む必要はないかもしれないですね。

「人生というものは問題があって当たり前。問題のない人生など、どこにもない。問題がなくなるときは死ぬときです。」

「問題があるということは、懸命に生きている証です。」
→問題はないに越したことはないような、、、最近はいかに問題をなくすか、問題のありそうな箇所を潰して行き、ストレスを減らそうとしていました。その結果、以前のような苦しみは減りましたが、確かに仕事しているぞ!っていう感覚は減りました。どっちがいいのでしょう。多少の問題は出ますが、基本的に穏やかに生きたいですね。でも、問題が起きたときに、懸命に生きているからしょうがないと思えることは大事ですね。

「私は人を育てるということについて、宮大工の西岡常一氏が語り尽くした「木のいのち木のこころ」を読んでとても感銘を受けました。」

「癖のある木は曲をよく知っているものが使えば、まっすぐな木よりも強く建物を支えると言います。」
→この本は、ぜひ読んで見たいです。会社を経営していると、どうしても癖のあるスタッフを迎えることがあります。こういう見方ができたら、お互い幸せですね。

「一人イコール孤独ではありません。」

「読書は自分の内面に降りていき自分自身と対話しているかのように見えますが、同時に著者との対話しているのです。 小説であれば様々な登場人物たちとも対応しています。 ですから、その意味においても読書をすることは決して孤独ではありません。」

「読書を多く重ねてきた人は、それだけたくさんの著書とは出会って、その人達の声を頭の中で響かせているのです。」
→ずっとは嫌ですが、基本的に一人は嫌いではないです。本気で車やっていた時は、シートは一つにしていましたし、バイクが好きなのも、読書が好きなのもこのせいかもしれません。静かなカフェで、読書したり、白い紙を目の前において、思考をするのは最高に幸せですね。そして、気になった文をこうして書き出して、著者と対話しています。

「私は人が生きていく上で大事なのは、仕事と読書と人間関係と、そこから来る人間への理解であるということを繰り返し聞かせています。」
→さすが、死ぬほど読書という本を出すだけありますね。言い切ります。でも、読書の良さを知ってしまうともうやめられないですね。

「疲れたなんてプロの言うことじゃない。本当のプロはこれ以上できないとも言わないものだ。これ以上できないという段階を越えて無我の境地に達するそこまでするのがプロだ 。」川上さん

「人間というものを、仕事や本を通して知ろうとすることに一番熱心だったから、多少なりとも人を見る目ができたんだと思います。

「学校の成績はそれほど優秀ではないけれど、目に力があっていうことが常識にとらわれていない。一見やわに見えるけどきつく叱ってもへこたれず、コツコツ努力する。こういうタイプは伸びることが多い。

「怒りの感情を出したくても出せない時は、体を動かすことが一番です。

「ベストセラーを私が読まないのは、その本が売れているからといって多くの読者にとって良い内容であることが保証されているわけではなく、売れているという空気が勝手に膨らんでベストセラーとなっているからです 。」

「空気を読むこと自体は悪いことではない 。
しかし、漂ってる空気に遠慮して言いたいことを言わず、主張すべきことを主張しなければそれは空気を読みすぎてると思います。」

「読書は心を自由にしてくれます。読書によって自分の考えが練られ、軸ができれば、空気を中心に思考したり、行動したりすることはなくなるはずです。世間の常識が空気にとらわれない、真の自由を読書がもたらすのです 。」

「物の豊かさではなく、「心のありよう」こそが、人間としての最大、唯一の証であるように思うのです。」

ーーまとめーー
死ぬほど読書。すごいタイトルですね。心を豊かにするために読書して、死んでしまっては元も子もありませんが。私もかなり忙しいときでも寝る時間を削ってでも可能な限り読書しています。

読書は様々な知識とともに心を豊かにしてくれます。私が読書を始めたのは、ほんの5、6年前ですが、ここ5年は非常に目まぐるしく、感覚としては1年が1ヵ月ほどのスピードで過ぎていき、後年前というのは遥か昔のようなことに感じ、感覚としては10年ほど前に感じます。そんな中、読書を続け読書感想文が500以上になりこのブログを書いていますが、読書がなかったら今の自分はないと感じています。それくらい助けられたこと、役立ったこと、自分が成長したと思えることがたくさんありました。

そんな読書を1人でも多くの方に楽しんでもらえるよう、本との出会いをこのブログを通じて少しでも広げられたらと思います。

話はそれましたが、そんな読書を全肯定してくれるこの本はとてもおすすめです。

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