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”ゆるゆるの隙間” を持つ

同じ組織の中で、真っ二つに割れた、二つのグループの間に立って、
どのように話を進めていったら、折り合えるのか、
思い悩んでいた。

お互い、それぞれに、理由があって、
お互いの求めていることを両立できるものが、見つからなくて、
じゃあ、どっちを取るの? という議論しかできないと、
各々が、自分の方が正しい、と言い始めて、
お互いの間の溝が、深くなっていく。

う~ん・・・ と、少し離れたところから、眺めてみた。
みんな、それぞれの望みや要求があるけれど、
今の場面で、みんなが一番大切にしたいことは、何だろう?

このポイントだ! と、思いついてから、
それそれが、自分たちの主張を述べ合うのではなくて、
みんなが一番大切にしたいことのために、自分たちの主張は、
どんな風に役に立つのか、という視点での、発言を求めた。

そのような発想での発言に、慣れていない人には、
「それは、みんなが一番大切にしたいことのために、こんな風に役立つ、
ということですか?」と、
質問を挟みながら、話しているうちに、
双方が、だんだん解れてきて、
お互いに、折り合える地点を、見つけることができた。

自分事でない時は、このように冷静に眺められるのに、
自分が誰かと対立している時は、
こんなふうに、冷静になれなくて、
自分の主張がいかに正しいかを、相手に言い続けてしまう。

対立の渦中にいる時にも、
フッと、一息ついて、
ちょっと離れた目線で見てみることができるように、
心の中に ”ゆるゆるの隙間” を持つことを、大切にしよう、と思った。

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