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ミリタリージャケットの色々な着こなし方法を考えてみる

こんにちは。今回はミリタリージャケットの着こなしについて考えていきたいと思います。

まずは、ミリタリージャケットの特性を考えていきましょう。


こちらはアメリカ軍実物のジャングルファティーグジャケット。
名品が多いアメリカ軍のミリタリーアイテムの中でも屈指の名品として名高いジャケットになります。
これから春先の羽織ものとして主力で使えるのは勿論、今の時期もコートの中にきてレイヤードすることでも活躍します。

こういうミリタリージャケットの特徴を言語化してみると、カジュアルでラギット(男くさい)なアイテムになります。

ポケットが多く、素材もコットンでシワ感が強調されやすく、全体的に野暮ったいのが特徴です。これがこのジャケットの良い部分なのですが。

このアイテムを着こなしのセオリーで考えると、ウールのトラウザーズなど綺麗なアイテムと合わせるのがバランスが良いと言えるでしょう。

ただ、着こなし方法はそれだけなのでしょうか?
実は、この綺麗めと合わせるというのも、フランス流やイタリア流といったクラシックファッションのエッセンスを注入する事で、着こなしの幅が無限大に広がります。

現代はこういったミックスファッションがどんどんと主流になっていくと予想されます。この機会に、ミックススタイルを学んでいきましょう。


今回は、このミリタリージャケットと黒のトップスをベースに、他のアイテムを組み合わせて検証していきます。



本流のアメカジスタイルで組んでみると


カジュアル度  80
ラギット度   80

ミリタリージャケットといえば、アメカジです。
ここに、他のアイテムも所謂『アメカジ』と言われるようなアイテムたちで組んでみました。

赤黒のバッファローチェックと呼ばれるジャケットを中に挟み、インディゴのデニムを組み合わせてザ・アメカジスタイルを組み合わせてみました。

先程のセオリーとは真逆の組み合わせです。
ですが、これもアリと思えるほど、かなりカッコイイ組み合わせになりました。ただ、弱点もあります。

カジュアルでラギット(男くさい)アイテムをズラリと並べたので、着こなしが渋く大人っぽすぎるという事です。

渋カジブームの時ならまだしも、かなり大人っぽく見える服装ですので、合わせて自身の顔の印象もシワが入り、ヒゲも蓄えた男くさい顔つきでないと違和感がでるのです。

そこで、ミックススタイルがあるのです。
元々、『中和』といった言葉が徐々に浸透してきたのも、YOUTUBEなどを巧みに使いこなす若者が発信する事で知られるキッカケになったように、顔の印象がまだ渋く大人っぽくなっていない若者がこのようなミリタリージャケットを巧みに着こなす為に昔から使われてきた洋服理論なのです。

顔のシワもいい感じに入り、雰囲気が熟成されてきた紳士の方は特に着こなし方法を捻る必要はありません。

では、他の着こなし方法も見ていきましょう



フレンチ流に着こなしてみる

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