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ビートルズ風雲録(3) リンゴ・スター

関係者5人の誕生を経て、いよいよビートルズのメンバーたちの誕生となります。それぞれちょっと癖のある人生のスタートです。

1940年 リンゴ・スター、誕生!

リンゴ・スター、本名リチャード・スターキー。1940年7月7日、リバプールはディングル地区のマドリン・ストリート9番地「ロイヤル・リバプール小児病院」で生まれました。ディングル地区はゴロツキの集まる貧民街でした。父の名前も同じくリチャード、母はエルシーです。父リチャードはパン焼き職人で、一家の生活は苦しかったそうです。父親と名前が一緒って、ちょっと混乱しそうですが、当時の労働者階級では一般的なことでした。

彼が3歳の時、両親が離婚してしまいます。12歳のときに、母のエルシーはハリー・グレイブスという男性と再婚しますが、それまでは母子家庭という環境で育つことになります。

リンゴは病弱で、盲腸炎から腹膜炎をおこし、昏睡状態に陥ることもありました。入退院を繰り返したため、学校の成績はよくなく、同級生についていくことがむずかしくなりました。

この入院中に医者から教えてもらったのがドラムで、やがて院内のバンドに加入することになります。結局、13歳で学校を辞めることになりました。
リンゴは、昼は工場で働き、夜はダンス・パーティーなどでドラムを叩くという生活を送ります。数々のグループに在籍して、ドラムの腕を磨いていくことになります。

労働者階級の息子、病弱、学校にもろくに通っていない。
もう、ドラムで身を立てるしかない。
リンゴの人生はここから始まります。

ビートルズ風雲録(4)に続きます。


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