yzshoten

やっぱり本が好き! 出版業界で永らく禄を食んで参りましたスタッフが、老後の最後のご奉公…

yzshoten

やっぱり本が好き! 出版業界で永らく禄を食んで参りましたスタッフが、老後の最後のご奉公とて、本のお楽しみをばお伝えせんと、いつか始めたいのは古本屋。お耳汚しとは存じますが、お届けしつつ遊びつつ、ジジイの今後の奮闘に、請うご注目! (ワイズショテン)

マガジン

  • 今夜も茶色飯

    齢60歳を超え、医者からはいろいろと数値を指摘され、時間的には余裕ができた今日この頃。行きついた先は「自分で丁寧にご飯を作ること」。自分で味付けをし、野菜や魚などをふんだん取り入れ、手間を惜しまず。するとあら不思議。出来上がったおかずがほとんど茶色をしているではないか。ということで「今夜も茶色飯」。

  • 変な人

    スタッフが偶然出会った、愛すべき「変な人たち」をご紹介。忘れたくても忘れられない、強烈な個性に乾杯。

  • 私家版 ロックかるた ブリティッシュ・ロック編

    どうしても欲しくて、自分用のかるたを自分で勝手に作ってしまいました。 世界に1つだけの1セット。

  • ビートルズ風雲録

    不世出のロックバンド、ザ・ビートルズの歩みをプロデューサー、ジョージ・マーティンの誕生から時代順に追う。

  • ポール・マッカートニーには友達がいない ~残念なビートルズ

    ビートルズの残念なエピソードから、彼らの素晴らしさが改めて確認できそう。

最近の記事

  • 固定された記事

60歳からの古本屋開業 第4章 ロードマップ(2)書店名とロゴを決めるのだ

登場人物 夏井誠(なつい・まこと) 私。編集者・ライターのおやじ 赤羽修介(あかば・しゅうすけ) 赤羽氏。元出版社勤務のおやじ とりあえず、整理してみた  その日の打ち合わせ(前回参照)で決まったことは次の通り。 【部屋探し】 ・ちょっとペンディング。面白いから本当はすぐにもやりたいけど。よい物件がないかは引き続きアンテナを張っておく。   【サイト構築】 ・まずは、とにかく多くの人に見ていただけるサイトを作る。 ・そのためのコンテンツを掲載していく。例えばこんなアイデ

    • 今夜も茶色飯 (51)天ぷらうどん。

      2023年2月22日(水) エビ天ぷらうどん ビビン飯・玉子落とし

      • 変な人 (40)通勤電車内、手からスマホが離れない揺れ娘。

         揺れ娘 VS. 社会的常識を訴える男の結末は……。  つい先日の朝。  いつものように職場に向かう電車内でのこと。    乗って早々、空席があり「やれうれし!」と座っての通勤。  その日は朝から雨が降り、すべての乗客が傘を持っている。  私の前に立っている17~8歳くらいの女の子も、左手に柄の長い傘を持っていた。  持っていたのは、それだけではない。  左手には傘といっしょにペットボトル。  そして右手にはスマートフォン。  彼女は一心に画面を眺め、親指で器用に文字を入力

        • 私家版 ロックかるた 「ね」

          どうしても欲しくて、でも売っていない。だから、自分で作ってしまった「私家版 ロックかるた ブリティッシュ・ロック編」。 世界にたった1セット。 クリーム。 ジャック・ブルース、エリック・クラプトン、ジンジャー・ベイカーの3人によるスーパー・グループ。 クリームという名前は「the cream of the crop」という慣用句に由来しているそうです。 当時、すでに最高のテクニックを持つと評価される3人が集まったのですから、クリームなのです。 文句なし、最高のバンドです。

        • 固定された記事

        60歳からの古本屋開業 第4章 ロードマップ(2)書店名とロゴを決めるのだ

        マガジン

        • 今夜も茶色飯
          51本
        • 変な人
          38本
        • 私家版 ロックかるた ブリティッシュ・ロック編
          22本
        • ビートルズ風雲録
          21本
        • ポール・マッカートニーには友達がいない ~残念なビートルズ
          8本
        • オトナの手品
          21本

        記事

          今夜も茶色飯 (50)生姜焼き。

          2023年2月21日(火) 生姜焼き ピーマンとジャコの炒めもの きのこと豆腐と油揚げのお味噌汁 たくあん キュウリのお漬物 生野菜

          今夜も茶色飯 (50)生姜焼き。

          今夜も茶色飯 (49)かぼちゃのそぼろ煮。

          2023年2月15日(水) かぼちゃのそぼろ煮 キュウリのお漬物 キムチ 2種 納豆 たくわん のりの佃煮 油揚げの味噌汁

          今夜も茶色飯 (49)かぼちゃのそぼろ煮。

          変な人 (39)近所のスーパー、買い物カゴが大嫌いな男。

           その男は両手いっぱいにモノを抱え込んで、レジに並んでいた。  それは自宅のすぐ近くにあるスーパーでの出来事。  ちょこっと買い物でもしてから帰ろうかな、なんてスーパーに入ったとき、正面にあるレジの行列にその過積載の男は並んでいた。  とっさに私の「変な人」感知器が作動したため、そのお知らせに従って、入り口わきに並ぶ野菜などを物色するふりをしながら、男の観察を続けた。  男が手に抱えているものは、見えているだけでも、  ビール6本パック  ジャガイモの袋  にんじん1本(

          変な人 (39)近所のスーパー、買い物カゴが大嫌いな男。

          変な人 (38)国内線旅客機、着陸直前の告白女。

           女は告白した。わたし、前にパイロットと付き合ってたの。  それは福岡に出張で出かけた帰りの飛行機でのこと。  私の席の隣に座る女は、着陸態勢に入ったその時、急にそんな告白をした。  相手は通路を挟んだ席に座る男性。  座席は両窓際に2席、通路を挟んだ中央に3席と、横並びに7席が配置されていた。  私が座っていたのは窓側。2人席の通路側に女性。  通路を挟んだ席に、女性の連れらしき男性が座っていた。  飛行機が羽田に近づき、 「まもなく当機は着陸態勢に入ります。椅子、テー

          変な人 (38)国内線旅客機、着陸直前の告白女。

          私家版 ロックかるた 「に」

          どうしても欲しくて、でも売っていない。だから、自分で作ってしまった「私家版 ロックかるた ブリティッシュ・ロック編」。 世界にたった1セット。 1980年代の前半、イギリスのロックバンドがアメリカ市場を席捲します。 ビートルズがアメリカに上陸した1960年代に続く、第2次ブリティッシュ・インベージョンと呼ばれるトレンドです。 活躍したのは、カルチャー・クラブ、ワム!など、みんな、小林克也さん司会の『ベスト・ヒット・USA』でおなじみの見目麗しき男たち。 そしてデュラン・デュ

          私家版 ロックかるた 「に」

          今夜も茶色飯 (48)豚汁。

          2023年2月13日(月) 豚汁 塩じゃけ 生卵 のり たくあん しば漬け 人参サラダ

          今夜も茶色飯 (48)豚汁。

          変な人 (37)紀伊國屋書店の、村上春樹を売ってほしい男。

          「村上春樹の一番面白いやつ売って」と、その男はねじ込んでいた。  場所は新宿紀伊國屋書店本店。  その“にいちゃん”はレジカウンターの店員に向かって少し股を開き、背中を曲げるような典型的な“ちんぴらにいちゃん”ポーズでこう言った。 「村上春樹の一番面白いやつ売って」 「えー、村上春樹さんのどのような作品をお探しですか」 「だからさ、いちばんおもしろいやつ」 「すみません、ちょっとここでは……」  この男の身の上にいったい何が起こったのか。  知り合ったスケ(女性のこと)か

          変な人 (37)紀伊國屋書店の、村上春樹を売ってほしい男。

          今夜も茶色飯 (47)外食、かつ丼。

          2023年2月12日(日) かつ丼

          今夜も茶色飯 (47)外食、かつ丼。

          変な人 (36)銀座、歩幅3cmじいさん。

           その歩幅3cmで進む姿に、私は切ないくらい感動した。  その風景は一見、変ではあるが、それ以上に感動的だった。  銀座の大通りから一本入った、スナックや小さなクラブなどが入る細長いビルが立ち並ぶ一角。  私の交友関係にはめったにいない銀座に事務所を持つ人との打ち合わせを済ませ、夜の8時頃にその路地に通りかかった時だった。  90歳に近いのではと思える、細い身体に銀髪、そして素人にも分かる高級そうなスーツ。  よく言われる鶴のようなご老人が、50歳くらいと思しきホステスさ

          変な人 (36)銀座、歩幅3cmじいさん。

          私家版 ロックかるた 「と」

          どうしても欲しくて、でも売っていない。だから、自分で作ってしまった「私家版 ロックかるた ブリティッシュ・ロック編」。 世界にたった1セット。 ローリング・ストーン誌選出「最も偉大なドラマー」、第1位。 米国uDiscovermusic選出、最高のドラマー、第1位。 米国ギブソン社のサイト選出の「史上最高のロック・ドラマー×10人」、第1位。 とにかく、オールタイムのランキングになったら、いつでも第1位なのがジョン・ボーナム(以下、ボンゾ)。 日本のドラマーとか、なんとか

          私家版 ロックかるた 「と」

          今夜も茶色飯 (46)サバの味噌煮。

          2023年2月11日(土) サバの味噌煮 のりの佃煮 たくわん きのことネギの味噌汁 梅干し

          今夜も茶色飯 (46)サバの味噌煮。

          変な人 (35)とある映画館の、そこに座りたい女。

           「ここに座りたいんですけど」と、オバQ女は言った。  そこは、昔の名作をリバイバル上映する昔ながらの小さな映画館。  座席も今時珍しく、全席自由だった。  ちなみに、今の方々は驚くかもしれないけれど、昔の映画館には、全席自由席はもちろん、真ん中正面のいちばん見やすい席だけが指定席、そのほかのすべてが自由席というところも結構あった。  その日の上映作品は『ヘカテ』というヨーロッパ映画で、ちょっと妖艶な女優さんが出ている美しい作品だった。  しかし、やはり昔の映画だからか、そ

          変な人 (35)とある映画館の、そこに座りたい女。