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ポールには友達がいない ~残念なビートルズ(1)「ポールには友達がいない?」

ネットニュースによると、ポール・マッカートニーはスティーヴン・スピルバーグ監督と一緒にクリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー』を鑑賞したそうです。
二人の姿は現地時間2023年7月24日にニューヨークの避暑地であるハンプトンズの映画館の屋外で目撃されたとか。

ちょっと引っ掛かりましたね、このニュース。
映画を見に行くのに、映画監督の、しかもスピルバーグと一緒だなんて。これ、楽しいのかなー。
映画を見に行くから映画監督と一緒。たとえば、落語を聞きに行くときは五街道雲助と一緒。歌舞伎を見に行くときは尾上菊五郎と一緒?ということ?
映画だからスピルバーグと見に行こう、という発想・センスがいかにもポールらしい。
映画は、プライベートで見に行くのなら、監督とか評論家とか、そういう映画関係者でなく、気心の知れた親友やガールフレンドと行けばよかろうに。
ポールは、友達はたくさんいるのだろうけれど、本当に親友っているのかしらんって、勝手に心配してしまいます。

ポールは、リンゴ加入前のビートルズの面々とハンブルクで修業し、厳しい環境でともに頑張ったジョン、ジョージとは本当に仲良くなったようです。
ただ、新しくタバコをゲットして、みんなで回して吸っているときも、もちろん回し吸いの仲間には入りますが、自分の分はちゃっかりポケットにキープする、そんなこずるさをもった青年でした。
要領がよすぎて、ちょっと親友になるのはどーかなー。
それから、ハンブルクで生活した映画館のスクリーンの裏の部屋割り。ポールはピート・ベストと一緒で、ずっと不満だったとか。それがいつまでも気に入らなかったとか。いつまでも、いつまでも。しつこいよ。
だから、ハンブルクでの共同生活くらいの強烈な関係がない限り、彼のキャラクターを乗り越えた本当の親友にはなれないんじゃないか?

ポールって、人間が薄っぺらいのか、奥深いのか、よくわかりません。
自由奔放で、人に優しそうだけど、実はのところ、人の気持ちがよくわかっていない天才。監督ミロス・フォアマンの名作「アマデウス」で描かれた天才作曲家モーツァルトにイメージを重ねてしまうのは僕だけでしょうか。
でもポールの悪口を言うと、「ポールのことを悪く言えるには俺だけだ。他人が言うのは許さん」とジョンが怒り出しますけどね。


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