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落選から20週目。 親子の時間について考えてみる。

こんにちは。ゆざわ一貴です。
暑い暑いと言っていた夏も終わり、
だいぶ快適に過ごせる時間も増えてきたように思えます。
特に朝夕は心地よい風がカラダを横切っていくとき
とても気持ちよく感じる今日この頃です。

しかしながら自然の猛威は暑さだけではなく、
台風シーズンの到来により各地で甚大な被害も出ています。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、
一日も早く平穏な日々を取り戻せるようお祈り申し上げます。

また風水害は地震や噴火と違って
ある程度の予測と準備する時間がありますので、
自治体などが出す『正しい』地域情報を頼りながら
自分や大切な人の命を守りぬく行動をとってほしいです。

そのためには防災グッズを自宅に常備しておくことや
町会自治会、自治体などが行う防災訓練・避難所訓練に参加して
自分ができる準備を日頃からしっかり行っておくことがとても重要です。
自治体によっては公式LINEやツイッターなどで情報発信をしていますので、
みなさんも一度、住んでいる自治体のHPにアクセスしてみてください。
そこから友達申請してつながることができるはずです。
是非、万が一に備えた活動の一環として登録してみてください。
私の住む品川区では、平時でも役立つ情報が発信されっていますよ。


さて、落選してからはかなり地元活動に誘われる機会が多くなりました。
毎月おこなわれる町会の定例会に参加することになり、
このたび町会を代表して地区委員へ選出されました。

また所属している神輿會からは
祭りの準備や運営の一員として呼ばれるようになり、
祭りの舞台裏の大変さを経験することが出来ました。

今では町会の運営について様々相談をされるようになり、
町会の戦力として認めてもらえたことを実感できるようになりました。
また神輿會でも神輿の出るお祭りへ
担ぎ行脚のお誘いや仲間同士の食事会へ誘っていただくことが増えました。
ちなみに9月は毎週末、神輿を担いで予定となっています。
肩がパンパンです💦

あれだけ町会の一員として役に立ちたい、
神輿會の一員として仲間になりたいと思って努力しても
距離を縮めることができなかったのが信じられないくらい
地域の方々と望んでいた関係が築けてきています。


その理由はいくつかあるかと思います。


その中で大きな理由の一つは、『新参者』であること。
町会でも神輿會でも、役員や役職について活動している方は
地元生まれ、または地元育ち。
転入してきた方でも20年くらいは経っている方が多いです。

品川区民になって6年、町会員になって2年、神輿會員になって5年の私は
まだまだ『新参者』であり、果たしてこの土地に根を張る人物なのか?
役を任せたのにすぐに引越ししてしまう可能性はないのか?
そういった部分もあったようです。


そしてもう一つが、『議員』であったこと。
多くの方は私が『票の獲得』のために
町会や神輿會に参加していると感じていたそうです。

確かに区議会議員のとき、
新年会シーズンやお祭りシーズンといったイベントが行われる月には
一カ月で500枚近く名刺を配り自己紹介をしていました。
また朝街頭では毎日駅で活動報告を配っていましたし、
年4回行われる議会の後には、
議会レポートを地元町会のみなさんへは投函をしていました。
そういった行為が『売名』とだけ受け取る方もいたのでしょうし、
胡散臭く感じさせてしまう私の立ち振る舞いにも問題があったと思います。


いずれにせよ、地域の皆さんとの距離が縮まり、
地域貢献の一員として一緒に汗を流す機会が増えたことは
とても嬉しいです。
自分にできること、そして自分にしかできないことを
楽しみながら活動していきたいなと思います。


そんな嬉しいことがあるなか、私にとって大きな事件が発生!

それは昨日、他町会のお祭りに
神輿会のメンバーとして夫婦で参加してきたときのことです。
妻は子どもたちの夕飯を作り置きして
長男(小4)に長女(小1)の面倒もよろしくねと
17時半から3時間ほど家を空けました。

軽く神輿会のメンバーと食事をして
我々夫婦は「子どもたちが待っているので」と早抜けして家に戻ると
子どもたち二人は元気に出迎えてくれました。
両親がいたらできないゲームやテレビをずっと見れたのでだいぶご満悦。
夕食も食べたとのことで一安心。
歯を磨き、トイレを済ませてベットに入りました。

そのとき!

妻が何気なく「炊飯器のお米も食べたのね?」と電気を消す際に聞くと
長男は「あー、わすれたー」と。
すると長女は「ごはんたべたかったー」と急に泣き始めました!

妻は出かける際に長男に炊飯器のお米が炊けてるからそれを食べること。
タッパーに入れたおかずを準備したお皿に取り分けて食べること。
この2点を伝えましたがテレビに夢中だった長男のアタマには
入っていなかったようでした・・・

その結果、子どもたちは夕飯を食べたとは言いながらもお米は食べず、
タッパーのおかずをそのまま2人でつついて食べたそうです。
娘はいつも家族4人で食べるの食事とのギャップがあまりにもあったので
我慢していた心の声が「お米食べたの?」という妻の言葉によって
スイッチが入ってしまったのだと思います。

自分たちは楽しく神輿を担ぎ、
子どもたちも自由で楽しい時間を送っていると思っていたのに
こんな悲しい思いをさせてしまい、それを我慢までさせてしまったことを
本当に申し訳ない、胸を締め付けられる気持ちになりました。


厚生労働省の調べによると、令和3年度の児童相談所による
児童虐待相談対応件数は20万7659件で、
前年度より2615件(1.3%)増え、過去最多を更新。

相談の内容別件数は、多い順に
心理的虐待12万4722件(全体の60.1%)
身体的虐待4万9238件(23.7%)
ネグレクト3万1452件(15.1%)
性的虐待2247件(1.1%)とのこと。

また相談の経路別件数は、多い順に
警察等10万3104件(全体の49.7%)
近隣知人2万8075件(13.5%)
家族親戚1万73447件(8.4%)
学校1万3972件(6.7%)とのことです。

今回の件で娘には心理的なダメージを少なからず負わせてしまいました。
こういう親の「まあ大丈夫だろう」という思い込みが積み重なれば、
「まさかうちの子が!」という事態になってしまうのかもしれません。

また、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを
日常的に行っているこども、いわゆる『ヤングケアラー』についても
政府をはじめ、各自治体でも真剣に調査し、取り組むようになりました。

厚生労働省が令和2年度に中学2年生・高校2年生を、
令和3年度に行った調査では小学6年生・大学3年生を対象にした調査では
世話をしている家族が「いる」と回答したのは
小学6年生で6.5%
中学2年生で5.7%
高校2年生で4.1%
大学3年生で6.2%。

しかしこの数字も、責任感の強い子が多いとされるヤングケアラーには
家族としての自分の責務と考えて我慢をしてしまっているため、
もっとたくさんの数がいるのではないかと予想されています。

こうしたことも、一昔前までは
『頑張り屋さん』『親孝行』という認識がされていて、
薪を背負いながら本を読み勉強をする、かの有名な二宮金次郎像は
『勤勉であり倹約して国家に奉仕する理想的な臣民』として
昭和初期に全国の小学校に設置をされました。
今では『児童虐待そのもの』『歩きスマホに繋がる』とされ
象はほとんど見られなくなりました

このヤングケアラーも、
「ちょっといいかな」「いつもゴメンね」「いまだけお願い」といった
軽い気持ちからスタートしているケースも多いようです。
そうした子どもたちが今後増えていかないようにし、ゼロを目指すためにも
まずはヤングケアラーという言葉を
社会全体が知ることから始めなければならないと考えます。


我が子は全ての親にとってかけがえのないものです。
生まれたころはずっと見ていても飽きず、
幼少期の写真や動画はスマホでは保存しきれない方ばかりだと思います。

それが子どもたちの成長につれて、
家族よりも友達と一緒に過ごす時間の方が多くなり、
大学生や社会人になれば会話をする機会もほとんどなくなっていきます。

朝ごはんを家族みんなで「いただきます」をする。
誕生日のプレゼントはこれが欲しいとおねだりをする。
大量の洗濯物、ギュウギュウの冷蔵庫、入りきらない下足棚。

この『あたりまえ』って、いつまで続くんでしょうか。

核家族化が進んでいる今日、実家を離れて暮らす方が沢山います。
実家のご両親とはいつあったのか?次はいつ会う予定なのか?
1年でどのくらい顔を合わせる機会があるのでしょうか。
『親と一緒に過ごせる残り時間』という計算式を考えた方がいましたので、
もしよかったら下記をクリックして計算してみてください。

あくまで一般的にということなので、
全ての方に当てはまるわけではありませんが、
ビックリするくらい短いことに気づきますよね。
「いつでも会える」と思っていると余計に短く感じます。

それがわかったうえで、今後どうするのか。
自分の人生ですので正解はないと思います。
すべてが正解なのかもしれません。

でもこうしたリアルな数字を参考にすると
大切な家族と過ごすあたりまえの時間が思ったほど長くはなく、
貴重で尊い時間だということに気付かせてもらえます。


私自身、これまでの時間の使い方、家族や友人・知人への接し方、
キチンとしてるつもりで、でも仕事や付き合いを言い訳にして・・・
いい加減の部分が多くありました。反省。

仕事だったり付き合いは、どうしても家族を犠牲にしてまいがちです。
その言い訳がうまくできたとしても、時間は待ってはくれません。


みなさん、どうぞご家族を大切に。
そして『あたりまえ』が幸せであることを再認識しましょう!

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