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セクハラのはなし 3
やはり土日も引きずって、明けた月曜。帰りが一緒になった先輩に事情を話して、なにかあったらすみませんと謝罪した。巻き込んでしまったことも謝罪した。先輩はわたしの心配をしてくれて、それもまた申し訳なくなった。
後日、先輩から「部長に呼び出されて、付き合ってるのか聞かれた。馬鹿馬鹿しいよね、気にしないで」という報告を受けた。申し訳なくて、家で泣いた。
社内で、部長が他の営業マンに「最近彼女とはどう
セクハラのはなし 2
翌土曜、日曜も不快感は抜けず、週明け会社では何事もなかったかのように仕事をこなし、しかし夜家にいるときや休日になると不快感が押し寄せて酷く憂鬱になった。外に出かけて、男性と関係を持つような衝動にもかられた。自分が合意したことで上書きすれば、いくらかマシになる気がした。完全に、冷静な判断ができる状況ではなかった。そんな状態だったので、付き合いの長い友人を酷く傷付けるようなことをしたり、様子がおかしい
もっとみるセクハラのはなし 1
強行突破で仕事を辞めたのにはそれなりに理由があって、ひとつは優しい言い方をすれば社長についていけないから。もうひとつは部長によるセクシャルハラスメント。吐き出したいので、その内容を書いておこうと思う。
50代なかばの部長は、新卒で外資系企業の営業マンになり、引き抜かれたり自分で会社を立ち上げたり、バブルを謳歌して家庭とは別に常に彼女が居るようなひとだった。その彼女とやらが恋愛関係なのか金銭関