見出し画像

生成AI時代の組織を考える:人間脳のために情報削減する作業から解放され、今まで切り捨てられていた冗長な説明や些細な情報も取扱い可能になり、結果として新しいチャレンジに取り組む決定ができるようになる。

生成AIには、膨大な情報を元に、要約するタスクをもくもくとこなすことができるようです。

この要約という作業、人間脳では、まず無駄な情報を削減することから始まりますね。重要なところはどこか、目的から見て必要か否かの観点で、要約に必要な情報か、あるいはそれ以外の情報かに分類し、必要な情報のみに絞って(要点を抜き書きして)、それら絞った情報を元に、まとめる事をしていますね。

この作業の難点は、無駄といわれる中に、新しい考え方とか見たこともない経験知見とかが、入り込んでしまって、無駄という名のもとに排斥されてしまうリスクがあることです。新しい事は、自分の論理の中には無いし、他の事象と因果関係を作って話す事も難しく、テクノロジーが関係すると、そのテクノロジーの話も一応しないと‥となると、話が長くなる。

そして、チーンと、終了のベルは鳴る‥‥苦笑。

この、人間による会議の性質の中に取込まれた我々は、いつまでたっても新しいこと、テクノロジーを基礎とした企画を、議論の俎上に載せる事すらできない。そして、他社が先駆けてつくったサービスの段階になると、初めて理解可能になり、「わが社はどうする?」という議論がようやく始まる、
あるいは、今の仕事のやり方を効率化するために、新しいテクノロジーをどう使うかという議論に終始し、時間だけが経っていきます。

この残念な事態の繰り返しを止めるために、生成AIの要約機能に期待したい。つまり、冗長な説明であっても、安易に切り捨てず、丁寧に意味をくみ取って、何を言っているのかを要約し、時には人間への説明のために、言い換えとか、注釈等も補足しながら、人間にとって理解しやすい内容に、変換し、理解を深め(ここまでいくと、要約というよりも、冗長な報告内容の理解促進とでもいうもの)、AIの翻訳付きで、人間は議論を進める。

そして、新しい提案やテクノロジー活用の提案も、議論の俎上に乗っていく。この流れを作る事が、極めて重要と考えます。


サポートをよろしくお願いいたします。