見出し画像

小説「ヴァルキリーとプリン(セ)ス」の話

カクヨムで新作を書きました。

「ヴァルキリーとプリン(セ)ス~男装騎士は偽り雄姫を護りたいのに攻められる~」 


あらすじはこんな感じ↓

 新米騎士のセナは入団後たった十日でヴィラスター王国の王女・セレニアの近衛騎士に選ばれたスーパーエリートである……と、思われている。
 だが、実際はひょんなことからセレニアの正体が第二王子・サイラスであることを知ってしまったため、口封じとして手元に置かれているだけだった。

「一国の王女が男性」というとんでもない秘密を握っているセナだったが、セナもまたセレニアに自身の秘密を知られていた。セナも自身の性別を偽っていたのだ。

 この国では騎士は女人禁制。
 しかも男尊女卑が徹底されているため女性が男性のふりをするのは死罪だ。

「お前の罪は不問とする。その代わり、俺のことも絶対に内密にしろ。秘密が漏れそうになった段階で、俺はお前を切る」

――ということでセレニアに見張られているセナだったのだが、「壁ドン」されたり、「あごクイ」されたり、セレニアにからかわれる毎日。
 だが、共に暮らしていくうちに根は温情なセレニアに惹かれるようになっていく。

 そんなセレニアには殺害をほのめかす脅迫文が送られていた。
 襲われる騎士。着々と迫り来る魔の手。けれども、セナには騎士として致命的な弱点を持っており――
 果たしてセナは偽り雄姫を護れるのか。そして、彼の命を狙う犯人とは?

カクヨムより

全10万6000文字くらい。
「ビーズログ小説大賞」に向けて書きました。
なお、こちら2年程前に別のサイトのコンテスト用でプロットだけは準備済み。
「プロットが完成されているのだから、書けるべー」と思っていたのですが…まあ、甘かったですよね。
ということで、いつものように反省会、行います!


・なかなかピースが噛み合わなかった

この物語を書くにあたって、1番苦戦したのはプロットが出来上がっているはずの前半でした。
流れはできている、でも、なんか納得いかない。というか、面白く感じない。
そんな感じで詰まりに詰まって2回は書き直しました。
挙げ句の果てには別の作品へ現実逃避。
11月の終わりから書いていたのですが、あの時は「本当に10万文字書けるのか…?」と不安でなりませんでしたね。

でも、そんな詰まりに詰まった私にひとつの希望の光が差し込みます。
それは、Xでたまたま流れてきた知らない人のポストでした。

『シナリオは、別に1から順に書かなくてもいい』

これです。心の底から「ああ、そうか」と思いましたね。
まさしく今の私に足りないものでした。

私がこの作品を書くにあたって悩んでいたこと。
それは、「ヒロイン(ヒーロー)が序盤で出てこない」だったんです。
主人公が異世界転生する→現地民の女の子を助ける→後の友人に出会う→騎士試験を受ける……なんとこれで2万文字。
そりゃパッとしませんわ。

そこで物語の道筋を「4→1→3→2→5→6」みたいなベースは現在で、必要があれば回想を挟むような感じで書いてみました。
ここに至るまでおよそ2ヶ月。かかりましたね。反省です。


・人、死にすぎじゃない?

異世界恋愛物といえば、以前「ルートチェンジってありですか!?」という話を書かせていただきました。

URLはこちら↓

この時に恋愛物なのに3分の1くらいバトルしていたという反省を生かしてなるべく戦闘は避けたのですが…主人公が騎士というのと、舞台がかなりハードモードな異世界だったのでかなりの死人が出ました。
包み隠さず言うと…モブキャラは9割死にましたね。

ほんとねー。邪魔だと思ったら消すクセ、良くないよねー。
生存するはずだったキャラもふと「こいつを生かす必要はあるのか」と思い直して殺したもんねー。
ごめんなー、お兄ちゃん。

ということで異世界恋愛物らしからぬ犠牲者を出してしまった今作…
次の機会があったら…誰も死なない世界にしてあげたい…ですね。


・10万文字は意外と短い

とにかく文字数の見積もりが下手くそな葛来。
上記の「ルーチェン 」も最初は3万文字の予定が気づけば7万文字になっていましたからね。

今作では初めて「10万文字程度で終わらせる」という目標を立てていたのですが、最初はもう「10万文字行くか?」という不安にずっと掻き立てられていました。
もうね、連作短編で100万文字書いたり、初めての長編で40万文字書いたりしてる人間なのでペース配分がわかんないんですよ。

だけど、あんまりだらだらしていると物語的にもつまらなくなると思ったから思い切っていろんなシーンをカットして展開を詰めました。
すると、あら不思議。
ふっつーに10万文字超えました。
最初はセナの騎士試験の様子まで事細かく書いていたのにね。
マジで杞憂でした。こういうのも訓練しないといけないのかも。


まとめ

――と、こんな感じで反省ありまくりだった話ですが、実はあれだけ詰まっていた割には意外と早く書けました。
多分3ヶ月半?
間に風邪ひいて3週間くらい寝込んだり、体調崩したりもしていたのにね。

個人的には初めて本格的な(?)ラブシーンを書いたりとかなり挑戦した話なのでご覧いただけると幸いです。

んで、この手の話を書いていると思うところがあるんですよ…
悟はもう少し頑張れよ。
※「花屋の倅と寺息子」の話です。

まあ、この話書いている時は私も21とかペーペーですからね。
これを機に私ももっと大人な描写を…いや、無理かも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?