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2時間で読める本を5時間半かけて読む先にクレヨンあり。

「読む」って、どんなこと?
著者:高橋 源一郎

このnoteは上記の本を読み、考えを巡らせ、絵を描いた話です。

たぶんこわい本ではないけど、ちょっとこわい本。これまでいかに…いかに読んだつもりになっていたことか!!

読むって、もっと広がって広げてっていいんですね。

読書が好きな方も嫌いな方も、おじいちゃんもお嬢ちゃんも、いつもは頑固な魚屋の親父も角の猫も、、、、LOVEマシーンのサビみたいになりましたが、どうぞ覗いてってください。

・・・・・

この本のなかではいくつか読んでほしいとされる文章が紹介され、演習のように徐々に考えを巡らすことができます。

最初に紹介される文は、詩。

「 1891-1944                     

                     」

これを読むことに挑戦させられるところからはじまり、こころをムギュッと掴まれました。

筆者の高橋源一郎さんが一緒にそっと読み進めてくれるので、「ああ、読めてる!読むとはそういうことか!」と、楽しくなってきます。


とにかく、面白いのです。
なにか忘れてた…って気付いちゃうんです。

一時間目とされた章に、オノ・ヨーコさんの書かれた、文章とも言えない、標識のような、詩みたいな〝ことば〟が載っていました。

「地下水の流れる音を聴きなさい」

こういったことばが続きます。
これらを「読む」ことで、絵を描くに至りました。

もったいぶらず、載せちゃいます。えい。

なんじゃこの絵は、とお思いでしょうが、どうぞ読み進めてくださいまし。

オノ・ヨーコさんのことばたちを、筆者はこう表現しています。

オノ・ヨーコさんが、わたしたちに「やる」ようにいっていることは、この社会では、ぜんぶ「無意味」で「無価値」なものばかりです。一円にもならない。
・・・中略・・・
まるで、砂場でお城を作っては壊し、また、別のお城を作っては壊し、そのたびに、ゲラゲラ笑っている子どもみたいです。

その後、こんな「読む」を提案してくれます。

さあ、もし自分なら、そのページにどんなことばを書き入れるだろう?

私の書き込みたいと思った言葉は「さあ、今持ってる飲み物で洋服に絵を描いてみよう」でした。


もちろん、全然サラッと出てきませんでした。
うーーーんうーーん…いでよ私の中の小さな女の子よぉーーーーーという具合に、無邪気な自分を呼び覚ますように掘り起こすように探して探して…ようやく誘い出せたときに、パッと閃きました。

たぶんそのときの顔は、ニヤッとイタズラな顔をしていたと思います。お客様用のおまんじゅうひとつ盗み食いしてるような。


もう一度、絵を貼っておしまいにしますね。

「さあ、今持ってる飲み物で洋服に絵を描いてみよう」


ぜひ、本も面白いので手に取ってみてくださいましまし。イタズラな顔にも、眩しい顔にも、苦い顔にもなれる本です。



いや…
2時間で読めるけど、2時間じゃ読めん!!!

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