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「保育」「子育て」で喩える「支援会社」「事業会社」の違い

私はフリーランスになる前、支援会社・事業会社それぞれのマーケティングを経験していますが、その違いを「保育」「子育て」に喩えて説明することがあります。

※支援会社は、クライアントワークを請け負う会社全般(Webコンサル会社・広告代理店・Web制作会社など)と定義します。


他人の子供を保育する支援会社

保育士とは他人の子供を世話するわけですが、実の親に比べて、様々な子供のノウハウを持っているという強みがあります。多くの親は一生に1〜2人、多くても4〜5人しか子供を作らないでしょうが、保育士は何百人、何千人もの子供の世話をしているからです。

支援会社でマーケティングをするメリットもこれと似ています。自社サービスのマーケティングしかやらない事業会社に比べて、様々な業界・規模のマーケティング知見を得られるからです。

一方、支援会社のデメリットは、契約終了後のクライアントの成長を見届けられないことです。Web制作などの請負契約の場合はこれが顕著で、「この前納品したあのサイト、その後効果出ているのだろうか?」と思った人は多いでしょう。保育士も、「卒園」という形で子供たちとの別れが訪れますから、卒園後の子供たちの成長を見届けられません。

自分の子供を育てる事業会社

自分の子供を育てる場合、今述べたメリット・デメリットが逆になります。生まれてから子供が独立するまで、子供の成長を見届けられるのはメリットですが、保育士に比べてノウハウが少ないため、経験していないパターンの子供に出会うと世話に困るのはデメリットです。

事業会社も同様で、自社のサービスの成長を長いスパンで見届けられるのはメリットですが、自社サービスしか扱わないのでノウハウ蓄積の機会が少ないというデメリットがあります。

私はクライアントの「保育」が好き

転職市場でいうと、「自社サービスをやりたい」という理由で支援会社から事業会社に転職する人が多いですが、これは良し悪しではなく、個人の好みだと思います(現に私は、事業会社からWeb制作会社に転職しています)。保育士よりも自分の子供を作るほうが偉いというわけではありません。

私は支援会社・事業会社両方を経験した上でフリーランスに至っていますが、私は浮気症なので、自分の子供(サービス)を持つよりも色々な子供の世話をするほうが好きなようです。このあたりも、私が正社員に戻らない理由の一部です。


私のフリーランスの仕事については下記の記事をご覧ください。

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