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立場が人を作る

今日は「立場が人を作る」について書いていきます。

私たちは何を言ったかという”内容”よりも誰が言ったかという”人の立場”をとても重視します。

「あの人が言うのだから間違いないだろう」と内容をしっかり把握せずに信じ込むことがあります。一方、「何か素人がゴチャゴチャ言っていますが気にせず進めましょう。」と全く話を聞いてくれないことがあります。話を聞く前からすでに答えが出ているのです。

立場(信用も含めて)が非常に大事なのです。例えば、YoutubeやTwitterでもフォロワーがたくさんいる人の方が「これだけ多くの人が支持しているのだから正しいに違いない」と思うじゃないですか。だから私たちはその人の経歴に異常なまでにこだわって、立場や信用の度合いを計ろうとします。立場が人を作るのです。

本来であれば、誰が言ったかということではなく、何を言ったかという内容で判断しなければならないのに、なぜ内容では判断することが出来ないのでしょうか。

・自分の頭では評価できないから?


人の話を本当に理解できている人はとても少ないのだと思います。みんな理解して自分の頭で考えて判断することが出来ないから、「あの方が言っているのだから正しいに違いない」と盲目的に信じているのです。

私も理解できていないことが多いです。普段から考えていないことを急に言われても、それをすんなり理解するのはとても難しい。まして、その場でロジックを構築しながら、建設的な意見を述べることはほぼ不可能です。

結局そうなってしまうから「この人が言うのなら正しいのだろうな(本当のところよく分からないけど)」と自分を納得させてしまうのです。逆に「素人がゴチャゴチャ言っているけど気にしないでおこう(本当のところよく分からないけど)」と場合もあります。内容ではなく、誰が言ったかを基準に判断しています。

・思考の棚を用意する


では、内容を重視して判断するためにはどうしたらいいのか。頭の中に思考の棚をたくさん用意しましょう。

思考の棚とは頭に入ってきた情報を関連する話題ごとに整理しておくための棚になります。この思考の棚を作っておくと話を聞く時もスムーズに「この話はここの棚に保存しよう」決めることができます。

これは今までどこかで聞いたことのある話だから棚がすでにあったのですが、初めて聞いた話のときは棚に保存する前に、棚を作るところからやらなければいけません。棚を作りながら人の話を聞くのは難しいです。

しかし、棚がすでに用意されていれば、棚の中に情報を入れて、その棚の中にある「自分が今まで聞いた関連する話」とリンクさせながら聞くことができます。自分が今聞いている話と今まで聞いた話をリンクさせることが思考につながります。思考することで初めて、今聞いている内容をもとに判断することができるようになるのです。

思考停止せず内容で判断するなら、思考の棚を作って常に話を聞く体勢を整えておく必要があります。いつ思考の棚に収まる情報に出会すか分かりません。SNSのタイムラインをスクロールしている時かもしれません。

思考の棚を作る重要性について述べてきましたが、思考の棚は地道に少しずつ増やしていくしかありません。なかなか難しいですし、私も思考停止して「この人が言ってるんだから正しいのだろう」と判断してしまうことが結構あります。だから最初のうちは自分が何を言ったかではなく、誰が言ったか(その人の立場)で判断していることを自覚して、少しずつ思考の棚を増やして話の内容で判断できるのを増やしていくので良いのだと思います。



じゃあ、またいつか会いましょう!

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