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20080828 入道雲(2)

 数年前に「入道雲」の由来を書いた$${^{*1}}$$。言葉の成り立ちから考えると江戸中期から明治大正期にできたのではないかと書いた。

 手許に明治時代の国語辞書「言海$${^{*2}}$$」がある。これで「入道雲」を調べてみる。「入道(にふだう)」「入道蟲(にふだう-むし)$${^{*3}}$$」はあるが、「にふだう-ぐも」はない。もしかしたら明治時代にもこの言葉はなかったのかも知れない。

 ただ、「入道」の第三項目には「俗ニ、僧形ノ妖怪$${^{*4}}$$ノ名」とある。妖怪の名前として「入道」は使われていたのである。やはり入道雲の語源は、妖怪の連想として考え出されたとするのが妥当だろう。

*1 20020807 入道雲
*2 20070311 包丁
*3 にゅうどう-むし 【入道虫】の意味 国語辞典 - goo辞書
*4 oonyudo.jpg

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